【朗読時代小説】「張子の虎」半七捕物帳/岡本綺堂作  朗読七味春五郎  発行元丸竹書房

このたび、半七の披露するお話は、伊勢屋の看板芸妓お駒殺し。

■登場人物
お駒……品川の伊勢屋の名妓。
室積藤四郎……八丁堀同心。半七に捜査を依頼する
石原の松蔵……家尻切りのお尋ね者。
伊奈半左衛門……品川の代官
与七……伊勢屋の若い者
吉助……下総屋の番頭。
お定……伊勢屋の下新造(したしん)
多吉……半七の子分
お浪……伊勢屋の女郎。お駒と仲が悪いが。

■用語集
・化け伊勢……品川宿の伊勢屋に、化け猫の飯盛女がいるという噂がたち、黄表紙などに取り上げられ人気を博した。
・家尻切り……家、土蔵の後壁をきって侵入し盗みを働くこと
・服紗……絹や縮緬でつくった風呂敷。
・板頭……月の内で、玉代のもっとも多い遊女のこと・深川品川の遊女言葉で、吉原ではお職という。二枚目三枚目というのは、遊女の木札をさす。
・素見……スケン。ヒヤカシ・品物や遊女を見るだけで買わないこと
・九つ半……午前一時
・中引け……遊郭の、見世が終わる午前十二時のこと。閉店時刻の午前二時を大引という。
・下新造……遊郭で、新造の一人前にならない者。新造は、姉遊女につく若い遊女。禿から、引っ込み禿→新造→遊女とあがっていく。したしんは、したしんぞを縮めた言葉。
・ごろた石……石ころ
・鏡山のお茶番……浄瑠璃の「加賀見山旧錦絵」より。のちに歌舞伎化された。
・明け六つ……午前六時
・三題噺……客に三つの題を出させて、その場で一席の落語にする。初代三笑亭可楽が創始
とんだ孫右衛門
・五つ……午後八時
・小半町……こなからが四分の一なので、丁の四分の一。90尺
・犯跡……犯罪の形跡
・それ者あがり……それ者は、その道のもの。したたかもの。遊里で生活する者をさす。




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