皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
緊急事態宣言が出されるたびに、延長されるたびに、
菅総理や知事、首長から発せられる、お決まりのフレーズ。
それが「皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます」
あまりに、繰り返されてしまっていて、挨拶の枕詞、
「日頃のご理解とご協力に感謝申し上げます」とペアで、
挨拶の常套句として使われる存在となっている。
今年は、流行語大賞にノミネートするくらい、何度も耳にする。
首長でもない行政職員が、住民の前で挨拶する時は、
このふたつのフレーズは、欠かせない。
逆に、このフレーズの間に、気の利いた話題を挟めば、
とりあえず、挨拶に聴こえてしまうから、不思議だ。
(私も現役の時は、よく多用しました。(汗))
だから本当の意味で「ご理解とご協力をお願いする」のであれば、
もう少しインパクトのあるフレーズを使わないと、
こちらはお願いされた気にならない。
ボキャブラリーが少なくて、うまく表現できないけれど、
(国民)住民に「本当に困っているから、行動の自粛をして」を伝える、
何か違った角度からの表現が欲しいと思う。
それも、行動自粛の意味を理解しない・できない人たちや、
それでも協力をしない、と言い切る人たちに、
その切実なお願いが届く周知方法を選択して欲しい。
なんなら、国民から公募してもいいのでは・・とまで思う。
今こそ「言葉の力」に頼って欲しいなぁ。