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私について その2

チーム

キャリアを重ねるという事は、自分に後輩ができ、自分がチームリーダーになる事もある、という事でもあります。チームリーダーはチーム全体を管理し、プロジェクトの計画、実施、検証までもフォーカスしなければなりません。その為、非常に高いストレスを抱えることもあります。それでも小さなプロジェクトをチームで進めていく事にはやりがいがありました。

歯車

その会社でのキャリアの末期、私は非常に大きなプロジェクトに配属されました。大企業の指揮のもと、複数の協力会社と共に、かなり大きな、そしてかなり古い既存システムを作り直すというプロジェクトでした。そのシステムは複数のサブシステムで構成されていて、私はそのサブシステムの開発チームのリーダーに選ばれました。そのチームは複数の協力会社のメンバーで構成されていました。非常にタイトなスケジュール、開発費用の計算、品質保証の計画と実施、他チームとの調整等々、やるべき事が非常に多く、私の負担は大きくなりストレスを抱える事になりました。

ひび割れ

もともとそのサブシステムは別の人がリーダーをやっていました。しかし、その人が適任ではないという上司の判断で急遽、私が呼ばれたという経緯がありました。その為、プロジェクトに途中で参加した私は知識不足の状態であり、また、他チームの信頼もない、という状況であった為、ストレスに追い打ちをかける事になりました。上司も非常に怖い人だったので相談もできなかったのです。私はチームメンバーともうまくいかなくなり、プロジェクトの運用に支障をきたすようになりました。

キャリアブレイク

やがて私はうつ病になり、その頃に親戚の紹介で出会った女性との結婚もダメになりました。そして、会社を退社して自宅で療養する事になりました。幸い私の場合は後天的なうつなので比較的軽い方ではありましたが、私自身の感覚では「何も考えたくない」「動きたくない」という酷い状態でした。約一年、自宅で療養し、その後、障害者施設で数年間を過ごしました。障害者施設は、生活のリズムを整える事、社会と関わり続ける事、障害の理解を深める事、この三つの役割があります。


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