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東京マラソン2024②【レースレポ前編】
①からの続き。
9:10、いよいよ東京マラソンがスタートした。
【東京マラソンを走るにあたって】
レース内容に入る前に東京マラソンを走るにあたっての、何となく思い描いてた事前の狙いについて整理したい。
ちょうど1か月前の別大でPBを出せたことから(僅か2秒だが笑)、東京は記録というよりは勝負を楽しもう!と考えていた。具体的には時計は見ずに流れに身を任せて走ること、少しペースが速いと感じてもなるべく集団に着いて単独走は避けること。結果的にそれで記録もついてきてくれたら良いな、という感じ。
別大から中4週間ではなかなか調整が難しく、練習をハズすこともしばしば。だから無理に練習をこなそうとせずに、軽めの練習で調子が上がってきてくれるのを待っていた。
ちなみに東京マラソンはとりわけGPSがズレるから、手動ラップにすることをオススメする。
自分は練習ではGPSを活用するけど、レースでは基本的に手動でラップを取るようにしている。たまに「Garmin上では〇〇分だった!」みたいなコメントを見ることがあるが、論外なのは言うまでもないだろう。
【スタート〜11km】
話をレースに戻そう。スタートして最初の5kmは下り基調のコース。周りのランナーがバンバン飛ばしていくが、1時間も整列待ちしているから最初はアップのつもりで気持ち抑えめに。
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ラップは取るけど時計は見てない
2kmくらいから、日本記録更新を狙う新谷さんの周りには30人以上はいそうな大集団に。自分も同じくらいの集団につく形で市ヶ谷、飯田橋、水道橋方面へと進んでいく。
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予報では南風が5mと、そこそこ強めの風になるとのこと。東京マラソンあるあるなのかもしれないけど、どこを走ってても風が強く感じるのは自分だけでしょうか。
とにかく淡々と走るだけ、何も意識しないことだけを意識する。
9km手前、Victoria前でチームの大応援団。その先の須田町交差点で家族からの応援を受ける。
【12km〜22km】
集団の先頭は大柄な外国人ランナー。結構ペースの上げ下げがある。昨年の東京でも経験したけど「Youも前に出ろ!」みたいな仕草?サイン?が結構ある。きっと普段から引っ張り合うのが彼らの常識なんだろうな、と今年も思った。でもまだまだ甘えさせてください。
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電光掲示板でハーフ通過は1:11:20くらい
後から見返すとそこそこ安定はしているものの、風の影響もあってまぁまぁ力を使っている感じ。別大の時と比べるとそこまで余裕はないなーと。
15〜16kmくらいだったか、集団がだいぶ縦長になってきた。前にYouTubeでたなーさんが言ってたのを覚えてるけど、集団が縦長になった時は注意が必要。横長ならそんなに前後差がないけど、縦長になるということは前方と後方でペースに差が出ている証拠。
案の定、徐々に集団が分断された。自分は後方の集団についた。が、後から振り返ればここの選択が今回のターニングポイントだったかもしれない。前を行く集団につく選択が出来なかったのは、それが今の実力ということだろう。
少しキツめのアップダウンがある蔵前橋を渡り、両国を越えた少し先のところでハーフの通過。電光掲示板で1時間11分20秒くらいだった。別大のハーフ通過が1:11:14だったので同じくらいで来ている。
この辺りで何となくペースが遅いな〜と感じていて、思い切って前に出ることにした。前から落ち始めているランナーを目標にして。
【23km〜33km】
門前仲町を左折し24km手前で折り返し。この辺りでだいぶキツくなってきた、と感じていたものの、折り返しで前の集団との差が意外と近いことを確認。まずは集団につこう!と少しだけギアチェンジ。
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ギアチェンジ
新谷さんの集団から落ちてきたと思われるランナーが多数。知り合いも何人か確認出来る。そうなると追う側のこちらの方が気持ち的には元気100倍。さらに門仲から両国へ戻る区間は追い風だ。再度蔵前橋のアップダウンを越え、日本橋から銀座方面へ向かう。
ここから田町駅折り返しまでの10kmは向かい風区間になる。
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30km通過が電光掲示板で1時間41分台なのを確認。別大の時より10〜15秒落ちくらい?
こっから残り12km、何とか粘れればPBもイケるんじゃないか?そんな期待が頭によぎるが、向かい風が強い。
ここまで来ると集団という集団は無い。不規則な間隔でポツポツとランナーがいるだけだ。この状況で果たして田町駅までもつのか?何とか田町駅までは粘りたい。
期待と不安が交錯したまま、レースはいよいよ最終盤へ。
東京マラソン2024③【レースレポ後編】へ続く。