恐るべし漢字検定
中学時代、バレーボール部に入っていた。
部員が少なかったので、レギュラーになれて、ユニフォームがもらえた。
水色が基調で、衿の部分は白。
ある日、母が洗濯をすると、一緒に洗った他の衣類が色落ちし、ユニフォームの衿がピンク色に染まってしまった。
漂白剤で洗い直しても白には戻らない‥。
以後、引退まで自分だけ衿がピンクのユニフォームを着ることとなり、恥ずかしかった‥。
ところで、noteなどで何か文章を書くようになって、ボキャブラリーを増やしたいと思っていた。
考えられる手段としては読書だろう。
ただ、本を読んでも内容を覚えていないことも多いので、ボキャブラリー増量に役立つか心もとない。
そこで、漢字検定3級の問題集をやり始めてみた‥と言えば聞こえはいいが、実はこの問題集、2007年度版。
そう、10年以上前に買って、今までやらずにほったらかしにしていたもの。
ようやく日の目を見るようになったのだ。
取りかかってみると、3級だからけっこう解ける。いや、まだ読みの問題だけだ。書き取り問題になったらさっぱりなのではないだろうか。この20年ほど、パソコンやスマホばかりで、本当に字を書くことが減ったので恐い。
さて、読みの問題に「漂泊」が出てきた。
「え?漢字の問題集で誤植?」
恥ずかしながら「ひょうはく」は「漂白」しか知らなかった。あの、因縁の漂白剤の「漂白」。
辞書(といってもネットのgoo国語辞書)によると「漂白」は
1 流れただようこと
2 所を定めずさまよい歩くこと
という意味らしい。
勉強になったぞ。
そうしたらなんと先日、アフリカの旅行記を読んでいたら「漂泊」が出てきた。
なんという偶然!
10年以上前の漢字検定3級問題集恐るべし。誤植を疑ってごめんね。
あ、アフリカの旅行記も2009年の話。もしかしたらおよそ10年前に「漂泊」ブームがあったとか?