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家で読書しても眠くならない方法
50歳目前というのにたいして貯金が無い。
思い当たる原因としては、まず収入が少ない。
これはもう簡単にどうにかなる問題ではない。
簡単にどうにかなるならすでにやっている。
入ってくるものが乏しい、じゃあ出費を抑えろとなるが、
それほど物欲があるわけではないので、散財はしていないはずだ。
しいて言えば車か。
1,000㏄の安い車だが、滅多に乗らないのにローンや駐車場代がかかる。
さっさと手放せばいいのだが、いつでも自由に移動できる便利さを思うと踏ん切りがつかない。
他にお金がかかっているものとなるとやはり酒だろう。
外で飲むことはコロナ禍以前からそれほど無いが、家で毎晩飲んでいる。
スーパーで酒と総菜を買って、録画しておいたテレビを見ながら飲む。
そのまま寝る。幸せ。
これが1回の金額はたいしたことなくても、毎晩なので積もり積もってけっこうな額になっていると思う。
そして、こちらも費用がかさんでいるだろうなあと思うのが本代だ。
月に平均10冊読んでいる。
小説が好きだが、他にも心理学や株、健康、落語に関するものなど、多岐にわたって‥と言えば聞こえが良いが、一貫性なく読んでいる。
「そんなにたくさんいつ読んでるの?夜は毎晩酔っ払ってるんでしょ?」
ごもっとも。自分はほぼ通勤の電車の中で読んでいる。
少しでも読書の時間を確保するため、あえて急行ではなく、10分余計にかかる各駅停車に乗る。
そして空席があっても座らない。
電車の中で立って読むのが一番集中できる。
こうして毎日往復1時間半を読書にあてている。
「だったら酒をやめて夜、家で読め」という声が聞こえてくるが、それはそれ、これはこれだ。
ところで悩みがある。
通勤する必要のない土日に読書がはかどらないのだ。
朝から酒を飲んでしまうからではない。
読み始めてもすぐに眠くなるからだ。
本当に、読み始めてものの5分もしないうちに睡魔が襲ってくる。
そこで考えた。
家を電車と同じ状況にすればいいのだ。
とは言っても、もちろん車両を丸ごと買うことはできない。
吊り革や手すりを用意することすら困難だ。
ということで、まずは立って読んでみた。
イマイチ‥。
何か違う。
揺れだ。
倒れないようにちょっと注意が必要なくらいの揺れが必要なんだ!
そこで家にあったこちらに乗って読書してみた。
青竹踏みとバランスボード。
バランスボードは円錐を逆さにした形状のため不安定で、バランス良く乗らないと倒れてしまう。
これ、効果絶大!
注意力がほどよく必要で、眠くならない。
雑音に惑わされず集中できる。
そのうえ足裏への刺激や、体幹の強化につながるから一石二鳥。
我ながら素晴らしい方法を発見したものだ。
よし!これで読書がますます進む。
あ、でもそうするとさらに出費がかさんでしまう?
まあ、酒量が増えるよりはマシだろう。
#夏の自由研究