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外界を遮断して「自分」と対峙したら、目の前に「恐怖」がいた。あるいは、失敗の呪縛との付き合い方について。|Points of You®体験記

ホラノコウスケさん(@kosstyle)のPoints of You® Level.1「Hello Points」Workshopを受講しました。

Points of You®とは
イスラエルで開発されたコーチングゲーム。
写真に単語が記載されたカードを通して、自分自身と向き合い洞察を拡げるワーク。
GoogleやIKEAでも人材開発や組織開発などに採用されている。

社会で生活する私たちは、普段、自分よりも他人のことを考える時間の方が多くなりがちですが、Points of You®は、ひたすらに自分と向き合う時間。

スマホを機内モードにし、外界を遮断して臨みました。この時間だけは、自分のことだけを考え、自分に正直になり、自分とひたすらに向き合い、自分を労る。そんな掟がPoints of You®にはあるようです。

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ワークでは写真のようなカードを用いて、約2時間にわたって自分自身に向き合いました。今回は「Zooming-In」と呼ばれるプロセスを通して、自分の心にフォーカスしました。


その結果、これまで外部のノイズに掻き消されて見えていなかったものが洞察として見えてきました。

今回のPoints of You®で可視化されたのは大きく2つでした。

1.これまでなんとなく感じていた『迷い』
2.これまで全く見えていなかった『恐怖』

この過程を3つのラウンド、3つの質問を通して綴りました。ぜひ、あなたもカードを通して疑似体験してみてください。


ラウンド1の洞察:「実は、自分は満たされていた。」

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引いたカード:「学び」(Learning)

この写真の情景、バックグラウンド、撮影者のこと、非撮影者のこと、自分の感じたこと、色々と考えを巡らせました。

そしてこの写真と関連させて、この問いについて取り組みました。

問1.自分自身の満たされているものは何か?

 ー 当時の僕の答え:成長環境

一番に連想したのが、ブラジルの小学校でした。床はコンクリートで、サンダルで投稿していて、そのサンダルはサイズ違いで左右反対に履いている。恐らく、この子が育っている環境は日本のそれと比べると高い水準とは言えない状況だと思います。

それと今の自分を比べた時、とても恵まれた環境に育ったなというのは勿論なことですが、それだけでなく、親が自分の行きたい方向へ進ませてくれたこと、更にはそのおかげで自分の気に入った企業へ就職して働けていること、お金にも困っていないこと(死ぬほど貧乏ではない)、自分の今を囲む環境全てが恵まれているし、成長環境は「揃っている」と感じました。

同時に成長環境に甘んじて、それを十二分に活かせていない自分にも気づきました。


ラウンド2の洞察:「ただ、決断できていないだけだった。」

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引いたカード:「力強い」(Forceful)

この時の自分は、恐らくこの画像で見えているよりも、暗い写真のように感じました。また直感的に、この情景は自分の心の中だと感じました。ONE WAYの標識の前に佇む僕の意識に対し、「道はひとつしかない。そうだろう?」と諭すような声を感じました。そして標識を取り囲む蜂が、この先にある危険を象徴しているような感覚。

問2.自分自身の満たされていないものは何か?

 ー 当時の僕の答え:決断力

標識が僕に諭しているように、僕の中で、進むべき道は既に明らかだったことに気づきました。

これまでなんとなく感じていた、今後のキャリア・人生のネクストステップに関する『迷い』について、自分は結論を既に持っていることに気づいたんです。

自分はいま選択肢に『迷っている』のではなく、ただ進むか進まないかさえ決断できずに『立ち止まっている』だけなんだと。


ラウンド3の洞察:「僕はいつまでも、失敗したいらしい。」

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引いたカード:「失敗」(Failure)

「失敗」というタイトルでありつつ、僕に写ったこのコケている人は全然落ち込まないだろうな、と思いました。

なぜなら、この人はヘルメットを装備している。

この人は、コケるというリスクを先読みした上でコケている。

つまりこの人にとってこれは最早、失敗というほどの失敗じゃない。

問3.何か1つ、なんでも得られるとしたら、どんな人生を送りたいか。

 ー 当時の僕の答え:100億円のお金を得て、失敗のある人生を心の底から楽しみたい。

何でも得られるなら僕は今、まとまったお金が欲しいです(切実)。

でも、100億円が例え手に入ったとしても、僕は学ぶことを止めるか・働くことを止めるかというと、考えてみるとそうでもありませんでした。

お金で得られる成功はあると思うけれど、再現性がない。もしお金の価値が無くなった時や、お金が盗まれたりした時、立ち直る力がなかったらそこでゲーム終了ですよね。失敗でしか得られない学びがあるし、失敗で痛みを味わって学び続けることこそ人間らしさだし、飽くなき向上心こそが人を魅力的にするのではないかという自分なりの美学に気づきを得ました。

つまり、自分は恐らく大金を手にしても、挑戦と失敗を通して泥臭く学び続けたい人なんだと。


3ラウンドの総括〜自分の敵は「迷い」ではなく「恐怖」だった。あるいは、失敗という呪縛との付き合い方について。〜

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Points of You®で自分だけと向き合う時間を過ごして見えてきたものは、大きく2つでした。

1.これまでなんとなく感じていた『迷い』
2.これまで全く見えていなかった『恐怖』


なんとなく感じていた『迷い』とは、自分のキャリアでどんなネクストステップを踏むか、どれを選ぶかという、選択肢に関する迷いでした。


Points of You®で、この『迷い』について取り組もうとなんて初めは思っていませんでした。しかしカードは、直感を通して僕の悩みに切り込んで、自分の中の真理にアプローチしてくれました。


ONE WAYの標識の示すように、自分にはどの道を進みたいか、わかっていました。

その上、自分には成長のための環境は足りていて、足りていないのは唯一決断だけだという認識を得ることもできました。


それまで自分の敵は『迷い』だと決め込んで、『迷い』をなんとかしないといけないと思いこんでいましたが、本当の敵は決断と、それに伴うリスクを恐れる『恐怖』だったのです。


失敗をしない人なんていないと思います。誰しもが失敗をします。失敗の呪縛は誰しもが付き合っていかなければならないのだと思います。

僕らは失敗と一生付き合っていく覚悟を決めなければいけません。


だとすると、問題の焦点は、「どんな失敗をするか」であるべきです。

3枚目のカードのように、リスクを先読みして備えた上での失敗と、リスクを先読みせずにした失敗では、学びの質は違いますよね。

どうせ失敗するのだろうけど、学びの質をできる限り高めるためにも、できる備えは全て揃える。

そうすれば失敗なんて怖くなくなる気がする。

「ここまで備えてそれでも失敗するとしたら、果たしてどんな学びがあるのだろう。」(ワクワク)

そんな気概で壁に挑めるようなマインドを持って、失敗の呪縛と付き合っていきたいと思いました。


Points of You®を通して、自分の「本音」と本当の課題について向き合えた気がします。

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