マイナカードは失敗の見える化だ(清水勝彦研究室ブログ)
最近特に目にする記事がマイナカードの誤入力、別の人に入金された問題である。確かに問題である。しかし、これまでは全くそういった間違いはなかったのだろうか?
驚くことにその指摘をしたニュースもデータを調べた新聞記事も見たことがない。ただミスはよくないというばかりである。政府のほうもそうした反論はない。おそらくミスはたくさんあって藪蛇になることを恐れているのだろう。消えた年金問題などいくらでもあるはずなのに。
個人的に言うとミスが見える化するのはとても良いことである。Edmondson教授(講演を直に聞いたのは4年前のボストン!)の「心理的安全性」の原点は病院でミスを報告すること=改善することだからだ。「実行の失敗ではなく、学習の問題と捉えろ」と彼女は言う。
寄ってたかってミスをつついてダメにしてしまうことを本田宗一郎氏は「ニワトリ会議」と呼んで嫌っていた。ミスを指摘することはいいが、もっと建設的にできないものだろうか?そういう人に限って心理的安全性だと職場で言ってみたり、家に帰るとほめて育てろなんて言っている。
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