和菓子はファッションになり得るか
和菓子をファッション化する。
文化の暖簾をくぐらせるには、効果的な方法だ。
なんか日本を大切にしてるっぽくておしゃれじゃない?
なんか和菓子を食べてるっておしゃれじゃない?
わかりやすさが求められる時代にはこれでいいんだと思う。
そこで大切にすべきなのは、
ただ消費されていくだけのファッションで終わらないために、
本流にたどり着く道をいかにデザインするかだ。
主体的にコミュニティの中に入り、文化の作り手側にまわる。
その流れに導くことができるかどうかが、
今後の日本の菓子文化をかたちづくる極めて重要な要素となるはずだ。
これは和菓子のみならず、日本の伝統文化全体で考えるべきことだ。
これまで、このマガジンでは全国に散らばる無数の小さなコミュニティを繋げ、大きなネットワークを顕在化させることが、これからの和菓子文化や日本の伝統文化を再興する鍵だと仮説しました。
ファッション化することが、
これを実現させる手段の一つだと考えます。
文化のファッション化の波を起こす
小さなコミュニティはファッション化により広く可視化され、
似た価値観を持つものから繋がり伝染していく。
和菓子の次は器にこだわってみよう、
食べる空間も大切、なら服装も変えないと...
こうして繋がったコミュニティのネットワークが
日本文化全体のファッション化により顕在化する。
ファッション化は新しい文化を作ることである。
波の乗り方が極めて重要だ。
広め方を間違えば...
という偏った立場の考えは多様性が叫ばれる現代には合わないのかもしれない。
先人たちが残してくれた日本の古き良き美意識も、今の時代に合った美意識も、すべてを内包し、その移り変わりの文化の流れを愛でることが大切なのかもしれない。
その上で自分がより共感できるものに価値を認め、それぞれが意見を交わすことが文化の成熟、アップデートには必要なんだと思う。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!