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運動感覚が悪い人に腸腰筋の運動学習を認知させる段階的アプローチ

運動感覚が悪い人に、ただ筋トレをするだけでは効果は出しきれず翌日には元通りに戻ってしまう…こんな経験ありませんか?
私はお恥ずかしながら日常茶飯事でした 笑


本日は運動感覚が悪い人に対して、運動学習の観点を交えたトレーニング方法のポイントについて解説してみようと思います。
加えて、筋収縮の感覚が分かりづらい腸腰筋にターゲットを絞り紹介していきたいと思いまーす

それではどうぞー


運動学習で求めたいこと

運動学習とは、目標とするスキルを獲得し定着させる能力変化の過程と言われています。
間違えてはいけないのが、行動の【変化】と【学習】はイコールではないということを前提におかなければいけません。

例えば、
一夜漬けの勉強で覚えその日のテストで正解しても 1 週間後には覚えていない場合
「行動(パフォーマンス) の【変化】はあっても,【学習】は起こらなかった」と解釈します。

トレーニングで行動を変化させるために重要なポイント
・量(頻度)
・難易度
・フィードバック

と言われています。

そのため、運動感覚が悪い人に対して1回で全てを変えようと躍起になるとと、情報量が多くなり頭をパンクさせてしまいます…
その結果、負のスパイラルに陥り運動がつまらない…となってしまうことが予想されます。

運動の最適課題は一般的には成功率7割程度と言われています。(下図参照)

リハビリテーションにおける運動学習

この最適課題に運動設定が出来るように段階設定しているのが下記になります。

運動学習の段階
・できていないことを自覚できていない
・できていないことを自覚できるが、修正できない
・意織して修正できる
・意織しなくてもできる

モーターコントロールで有名なAnn Shumway-Cookより
・運動学習は2つ以上の動き・プロセスを伴い
・知覚と動きの新たな方法の学習を含む
・運動学習は複雑な知覚・認識・行動のプロセスから生まれている

と言われています。
そのため、運動学習の段階的に考えてもしっかりと認知させることが準備段階で重要となります。


この最低限の運動学習の段階設定が理解できたら、後はそこに合わせて運動療法の段階設定をチューニング出来ればgoodです

運動療法の4段階設定
①Closed Kinetic Chain(CKC)
②Pseudo Closed Kinetic Chain
③Pseudo Open Kinetic Chain
④Open Kinetic Chain(OKC)

運動療法の段階設定

運動療法の段階設定の詳細に関しては過去の記事をご参照下さい
⇨運動療法の質が爆上がりする!

そのため、運動感覚が悪い人に対しては、
運動学習の段階設定✖️運動療法の段階設定
この2つの調整を丁寧に形成することがポイントです!

では実際に腸腰筋の段階的アプローチについて解説していきまーす!

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