「どちらが先に言い出すか」を気にしているから相談が切り出せない
仕事をしていると、時々、「早く相談すればいいのに」と思うことがあります。
どちらも先に言い出さない
例えば、どう考えても事業部門(A部)の技術知識やリソースだけでは足りず、横断部門(B部)に支援を依頼しなければならない場合。
B部としても、横断部門として各事業部門の役に立つことがミッションのはずなので、お互いが助けあうことはwin-winのはずです。
ところが、なぜかA部もB部もお互いの部に相談しようとしない。
なんでだろう?と観察していると、どうも人間心理が影響しているようです。すなわち、プライドが働いているようでした。
「先に言い出したら負け」みたいな。
先に言い出すことになると、「お願いします」と頭を下げる必要があります。A部としてはB部に頭を下げたくはないし、B部としてもA部には頭を下げたくはない。プライドが許さないから。
そして、お互い「相手が先に言い出すのを待つ」という状態になります。
かぐや様現象
私はこの待ち状態を勝手に「かぐや様現象」と名付けています。
これは「かぐや様は告らせたい」という漫画(アニメ)からとったものです。
この漫画では、お互い惹かれ合っている主人公の男女が、自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」を考えるというラブコメディになっており、この仕事の状況に近いものを感じました。
そんなプライドは捨ててしまえ
「かぐや様は告らせたい」はラブコメなので「滑稽だね」で良いのですが、現実の仕事では事態は深刻です。
なにせ、かぐや様現象が起こっている間、なにひとつ課題は解決していません。
なんなら、時間が経過することにより課題がより大きくなっている可能性もあるわけです。
この解決方法はただひとつで、そんなプライドは捨てて、さっさと相談することだと思います。
頭を下げたからなんだというのでしょうか。それで日々の仕事が少しでも改善されるのであれば、進んで頭を下げればよいのではないかな、と私は思います。
でも、なかなかプライドって捨てられないんですよねぇ。