「言った!」「言わない!」部下間の話の食い違いにはコーヒーブレイクを
まずはこちらの寸劇をご覧ください。
恥ずかしながら限りなく実話に近い実話です。
Cさんとの会話
Cさん: 「しめじさん、ちょっとお時間いいですか?」
しめじ: 「いいよー。どしたの?」
Cさん: 「Pさんが私のチームのことに干渉してくるんです。『目的がないんだったらあの会議はもうやめろ!!』って」
しめじ: 「ふむふむ..(僕も目的のない会議はやめてほしいけどなぁ..)」
Cさん: 「『私のチームのことに首突っ込んでくるのはおかしくないですか?』って聞いたら、『しめじさんに指示を仰げ』って言われたんですよ」
しめじ: 「え?僕に言われても..。まぁ自分のチームのことに首突っ込まれるのはいい気持しないよね。じゃあ僕もPさんと話してみますね」
Pさんとの会話
Pさん: 「僕は『会議やめろ!』なんて言ってないですよ!」
しめじ: 「え、そうなの?」
Pさん: 「でもその会議には僕の部下も出てるので、目的ないなら参加はやめさせてほしいとは言いました。最近忙しいから優先順位付けたいんです。」
しめじ: 「うんうん。なるほどなるほど。」
Cさんとの会話
しめじ: 「なんかお互い主張食い違ってる気がするけど。」
Cさん: 「え、そうなんですか?でも本当に『やめろ』って言われたんですよ。そうじゃなかったらしめじさんにわざわざ相談しません!」
しめじ: 「OK..じゃあ一度3人で話しましょうか。」
食い違う主張
「言った!」「言ってない!」
「そういうつもりじゃなかった!」
身の回りで結構こういうことありませんか?
いわゆる"コミュニケーションエラー"というものですね。
コミュニケーションエラーとその原因
コミュニケーションエラーとは文字通り、
「コミュニケーションに関わるミス」
のことを指します。
これは下に挙げた2点が原因で発生します。
・情報伝達不足 (言い忘れ, 聞き漏れ)
・誤情報の伝達 (言語力, 伝え方, 認識や前提条件の相違)
コミュニケーションエラーの怖いところは、人間関係に影響しやすいというところです。
人間関係が悪いとコミュニケーションエラーが起きやすく、
コミュニケーションエラーは人間関係を悪化させやすいものです。
起きてしまったものは仕方ありませんが、早めに当事者たちに改善策を考えさせなければなりません。(上の例の場合はCさんとPさんです。)
マネージャーとしてやってはいけないこと
先ほど"当事者たちに改善策を考えさせる"と書きましたね。
もしあなたがマネージャーだとしたら、裁判官になってはいけません。
多くの場合、あなたはコミュニケーションエラーが発生した現場にはいないはずです。それなのにCさん(Pさん)の言い分が正しいというようなことを言ってしまうと、他方からの信頼を失うリスクがあります。
意外と僕の周りの若いマネージャーたちは、一方の意見だけを聞いて判断しがちです。
例えば、
「Cさんは話を最後まで聞かないことが多いからキチンと聞きなよ!」
というようなことを本人にポロッと言ってしまう人もいます。
あなた自身が当事者となり、そう感じたのであれば本人に伝えるのはアリです。ですが今回のような場面では、マネージャーは完全に部外者です。事実関係の裏が取れていないことを"決めつけて"しまうのは良くありませんね。
当事者同士で話し合いをさせよう
当事者たちに話し合いをさせることを促したら、少なくともこの3点を話してもらいましょう。
・本当に伝えたかったことはなんだったのか。
・どこで食い違ってしまったのか。
・再発防止策として何ができるのか。
会社なんて赤の他人同士の集まりでしかありません。
話し合って理解を深めていくしかないんですよね。
人間関係はコミュニケーション頻度で決まる
たくさんコミュニケーションを取っていると、相手の人間性がわかってきます。もし「あれ?今のどういう意味?」と感じたら、その場で聞き直すこともできます。
人間関係のトラブルは生産性を著しく下げます。
ランチやコーヒーブレイクを一緒に取らせて、仲良くなってもらうのが一番の対策なのかもしれませんね。
しめじ
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