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その日の天使シリーズ 吊り革の恋人(24年某日)
満員電車が好きな人なんていない。朝のまだ眠いなか、もしくは疲れ切った家路で、見ず知らずの人とほとんど密着して、狭い車内で揺さぶられる。汗だくのおっさんに挟まれる。ビネガー味のシャカシャカチキンになった気分だ。
私は吊り革に体重を預けて、車内の揺れと、揺れるおっさんの動きを予測しながら自分のパーソナルスペースを確保したい。だから、私は混雑する電車に乗ると、何よりも吊り革の確保を優先する。
今日、
その日の天使シリーズ 他学部の学生(24/10/15)
私は一年休学していたので、同級生はみんな卒業して働いている。大学にはもう知り合いは誰もいない。近所に住んでいた友達も出て行ってしまった。
だから大学を歩くと、パーティ後の片付けのときのような切ない気持ちになるときがある。そして、大勢の見ず知らずの学生たちの喧騒がさらにそれを引き立てる。授業や図書館なんかは平気だが、学食なんかは、寂しくないというと嘘になる。
そんな中、私は今学期、他学部の授業
その日の天使シリーズ 寝不足のひまわり(24/10/14)
どんな一日にもどこかに隠れている天使を紹介しています。
寝不足のひまわり(24/10/14)
よく通るゲーセンに長い間残っている「クレヨンしんちゃん」のひまわり。ゲーセンに一日中いたら、寝られるわけないよね。おやすみなさい、また明日。
自分律俳句シリーズ「うきだま」⑲
自分のリズムで生きていこうということで、生きている内に頭に浮かんだことを俳句にして載せていきます。
・高級車が路駐するな
・クレヨンにある色で言ってください
・昼間の信号消えてないか
・このフロアは直通エレベーターに軽視されている
・お世辞を真に受ける時間を少し下さい
自分律俳句シリーズ「うきだま」⑱
自分のリズムで生きていこうということで、生きている内に頭に浮かんだことを俳句にして載せていきます。
・自分でも何言ってるかわからない
・先生がタバコ吸ってるのを見て動揺した小3
・未だにわからぬ三面鏡
・あわてんぼうの年越し蕎麦
・全員の年齢を足す必要はあるのか
自分律俳句シリーズ「うきだま」⑰
自分のリズムで生きていこうということで、生きている内に頭に浮かんだことを俳句にして載せていきます。
・ありがとうで片付いた話
・小さなことからでも できている西川きよしはえぐい
・人の話を奪うんじゃないよ
・腹が減ってはうんこさえできぬ
・微々たることからコツコツと
自分律俳句シリーズ「うきだま」⑯
自分のリズムで生きていこうということで、生きている内に頭に浮かんだことを俳句にして載せていきます。
・今年の抱負何にしたっけなと2月
・自転車横断帯を渡る歩行者もなかなか危険やろ
・憧れるのをやめる以前に、いじけてまうぞ私は
・自己完結最速記録更新
・そんなんで笑うな
自分律俳句シリーズ「うきだま」⑮
自分のリズムで生きていこうということで、生きている内に頭に浮かんだことを俳句にして載せていきます。
・わざとじゃないねんエルボーしてごめん
・向こうがすねていることにする
・自打球にひとり騒ぐバッター
・おズボンと言った店員を二度見してしまった
・立ち会いの静けさ まわしの上のたゆみ
鬼はそと、福はそばに
ひとり夜行バスを降り、黙々と蕎麦を食べる朝は少し寂しい。ふと顔を上げると、みんな北北東を向いていた。みんな今日が吉日になることを願っているのかもしれない。たくさんの湯気と一緒に太陽も昇ってきた。