いよいよ手術へ(巨大子宮筋腫 体験談⑨)
【前回までの体験談】痩せて初めて気づいた手のひらサイズの子宮筋腫。私はサードオピニオンの病院で筋腫摘出手術することを決めた。ホルモン注射の効果はなく未だ大きいまま。そして、いよいよ手術の日に・・・。
入院
入院して、通された個室は思ったより広い部屋だった。
荷物を広げ、生活しやすいように準備した。
旦那さんが私の知らない間に看護師さん達に丁寧に挨拶してくれていたらしい。ちょっと前の「臆病者」発言を撤回せねば・・・と反省した。
私の担当看護師さんはベテランぽい方で手際よく、入院・手術・手術後の説明をしてくれた。
わからないことは何でも聞いてね!と言ってくれて安心した。
手術の前に下剤を飲むのだけれど、この時ばかりはトイレ付きの個室で良かったと思った。
そして、本当に個室にして良かったと思った理由がもう1つある。
覗きに来る看護師さん全員が、「部屋でタバコ吸わないでくださいね」と言うのだ。
そう、私は愛煙家だ。1日に1箱くらいは絶対吸う。
でも、さすがに私でも病室では吸ってない。
・・・相当、荷物と私がタバコ臭いらしい。
「吸ってないです・・・」と一応言ったけど、ニコニコしながら「廊下まで臭いしてますからね」と念押しされた。
この時は、アイコスは販売されてなかったのだと思う。
紙巻きたばこだったから。
だから余計に臭かったんだろうな。
夜までは好きなものを食べても良いと言われたから、売店に行って大好きな芋けんぴを買った。
ベットに横になりながら、芋けんぴをむさぼり食べてる最中に、先生が病室を覗きに来た。
来た瞬間、
「あー!病室でタバコ吸ってはダメだってば!!!」って言われた。
どうも、看護師さんからの報告があった上に、芋けんぴがタバコに見えたらしい。
必死に「芋けんぴだよ!ほら、芋けんぴ!」と説明したが先生も帰り際、しつこく「吸ったらだめだからね!」と言って帰っていった。
何しに来たんだ?
手術当日
手術当日は叔母さんと旦那さんが来てくれた。
手術着に着替え、時間を待った。
何も心配してなかったし、リラックスしていた。
だって、今私に何もできることは無い。
いよいよ時間になって、看護師さんが呼びに来た。
若い看護師さんだった。
「あれ?担当の看護師さんじゃない・・・」
不安というほどではないけど、担当の人が良かった。
そして、本当になんで、担当の人じゃなかったんだ!と思う発言を、若い看護師さんは私に言った。
「緊張しないんですかぁ?」
え?
リラックスはしてるものの、そんな言葉は欲しくはない。
気にするな!意味は無い!と言い聞かせた。
手術室では好きな曲が聴けるらしい
手術室に到着すると、エグザイルの曲が流れていた。
不思議そうにしていると「好きな曲があればかけますよ」と言ってくれた。
でも急に言われても思いつくわけでもなく・・・
特にエグザイルが好きなわけでもないけど、そのままにしてもらった。
手術台に乗るとき服を脱いだのかは覚えてないけど、看護師さんたちがタトゥーを見て興味津々だったのを覚えてるからきっと脱いだんだろうな。
麻酔は全身麻酔で背中から打つ。
結構痛いって、みんな書いてあったけど、これは確かにちょっと痛かった。
痛かったし、打った瞬間冷たいものが流れ込んでくる感覚が気持ち悪かった。
その間も看護師さんたちは、ずっと話しかけてくれるから世間話で盛り上がっていた。
そのあとの記憶は、全くない。
変なことを喋ってなかったか気になった。
だって、あとで聞いたら、「しまうまさん、麻酔した後も結構長くお話されてて~」って言われたのだ。
何を話したんだろう・・・。恐ろしすぎる。