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自分のことを受け入れる、って?

「自己肯定感」というのは、自分のことをまるっと受け入れられる感覚のことです。

自分のことをまるっと。

それは、
出来るところも出来ないところも、
イケてるところもイケてないところも全部ひっくるめて、ということです。

行動力があって、
かつ丁寧というのも自分らしいところならば、

飽き性で、
頭の回転が遅くて、
あと計算が苦手というのも自分らしさ。

自分の中の都合の良い部分だけを見せて、都合の悪い部分にフタをするのではなくて、いわゆるその都合の悪い部分だって自分自身。

そういうところも「嫌いじゃないぜ!」なんて思えていたら、自己肯定感の高い人と言えそうですね。

自分の中の都合の悪い部分にフタをして、自分でそれを見ないようにしていると、他の人の姿にそれを投影してしまうことがあります。

自分の中にある「嫌い」なものが自分の中にあるということを無意識は認めたくありません。
だから、「それ」と似たようなものを持っている他人を見つけると、ついその人を叩きたくなるんですね。
それを心理学では投影といいます。

「あの人、飽き性なんだよね」
「あなたって、頭の回転おそいよね」
「あいつは計算が遅すぎる」

だからあの人は(あなたは、あいつは)ダメなやつだ。

こうすれば自分ではなく、相手を否定することができます。
自分が傷付かずに済みます。

もう一つの投影パターンとしては、「相手が私のことをそう言ってる」の図式です。

ある人は、1つのことを徹底していつまでも続けているとします。
たとえば転職を一度もしないで同じ職場で同じ仕事をずっと続けています。

その人はこういうかもしれません。
「仕事って続けることが大事なんだよ」

これはその人の生き方、考え方を言っただけなのかもしれないのに、「飽き性」というところに劣等感だったり、何か自分自身の嫌なところを感じている方はこう理解するかもしれません。

「私のことをあんなふうに言ってくることなくない?」
「私が飽き性だからって、何か文句あるの?」
「一つの仕事続けてるからって、そんなに偉いの?」

本当は自分の中にある劣等感だったり、何か自分自身の嫌なところだったりするのですが、自分が相手の被害者側に回ることで、自分の心をちょっと守る、防衛することができるんですね。

(確かにもしかしたら相手も少しぐらい、飽き性なこちらへの嫌味のつもりで言ってきてることもあるかもしれませんね…笑
でもそれを相手が暗にこちらに伝えようとしているんだろうなといった程度に受け取るか、特にそれが気にならないのか、あるいは嫌味だ当てつけだ批判だと受け取るかは、もしかしたら相手というより自分の心次第なところはあるのではないでしょうか)

ということは、この投影、
逆手にとって役立てることもできます。

相手に投影するようなことというのは、自分にとって不都合な部分なわけだから意識下するのはとっても抵抗があるわけですが……だからこそ無意識の防衛機制と言われるわけですが……、それでもそれでも意識下してみるよう努めることで、自分のことを受け入れるということになります。

出来るところも出来ないところも、
イケてるところもイケてないところも全部ひっくるめてまるっと受け入れられる感覚が自己肯定感です。

投影を意識することが自己肯定感を高めることになる
ん?
自己肯定感が高いとそういった投影はなくなる
ん?

卵が先か鶏が先かという話になってきますが、何はともあれ……何はともあれです。

そういうところも「嫌いじゃないぜ!」って思える生き方が良いですね。

「自分のことを受け入れる、って?」
ありがとうございました。


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