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こうすれば、こうなった。試行錯誤の話

好きな言葉のうちの一つは「試行錯誤」。
やってみようと思ったらとりあえずまずはやってみるんだけど、案の定うまくいかない……そんなことを何度も繰り返す。
 
パッとひらめいてチャッと問題解決できる人を見て、頭の器用な人だなぁとは思う。
でも自分はそっちタイプの人間ではなくて、何回も同じことをやってみたり、さっきから同じところをずっとグルグル行ったり来たりしているうちに、いつの間にか問題が解決しているようなことがこれまでもよくあった。
 
発明王エジソンが電球を作る際、光らせるために適した素材がなかなか見つからず、うまくいくまでに何通りもの「うまくいかない方法」を発見したというのは、本当かどうか別として有名な話。
 
実は途中でいろいろとやらかしてしまっていて、時間とか物とかお金とかのロスが出ていることも否定できないが、それでももっと本当のことを言うと、失敗というものは存在しない。
「こうすれば、こうなった」という結果が出たというだけのこと。
 
ところが最近は特にタイムパフォーマンス、つまり同じ時間をかけるならより高い効果がある方が良いとされ、「こうすれば、こうなった」を知る時間が節約されがち。
現代は昔以上に、他にやらないといけないことがたくさんあるから、試行錯誤はあまり好まれないというのがあるのかもしれない。
 
それでもやはり、いろいろやってみて問題を解決するということが自分は好きで、「こうすれば、こうなった」、「こうすれば、自分にとっては良くなかった」といったことを繰り返すことは好きだし、時間の使い方として損か得かはどうかわからないけど、深みを感じることはできるとは思っている。
そしてもちろん試行錯誤の末にうまくいったときは、やっぱりうれしい。
 
先日、ベーコンを自家製しようと思い立ち、燻製ができる土鍋を買った。
豚バラ肉のブロックを塩とハーブに漬け込んで、塩抜きして乾燥させて桜チップで燻製したら、今まで食べたことがないくらい美味しいベーコンに仕上がった。
1回目のときも十分に美味しかったんだけど、もう一度今度は違う肉で少しハーブの味付けを変えてみて燻製の火加減も変えたりしながら2回目を作ってみると、そっちの方がまた美味しいベーコンに仕上がった。
 
しばらくいろんなことを試行錯誤してみよう。

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