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ちゃんと傷つかないとね
「心理カウンセラーになるにはどうしたらいいですか?」
という質問をしてきてくれた高校生の子がいました。
その子との話をもとに、今回ブログを書きたいと思います。
「私、メンタル弱いんですよね。それでも心理カウンセラーになれますか?」って言ってきたんですね。
メンタルが弱い…「それでも」…心理カウンセラーになれますか?
ここで「それでも」という接続詞を使うんだ……というのが私の印象でした。
メンタルが弱くても心理カウンセラーになれるのかどうか。。。
どうしてメンタルが弱かったら心理カウンセラーになれないのだろう。。。
たとえば「私、他人の気持ちなんて興味がないし、どうでもいいと思っているんですよね。それでも心理カウンセラーになれますか?」と言われたら、「なれないかもしれない、ね!」って私なら思うのですが、「メンタルが弱いんですよね。それでも心理カウンセラーになれますか?」というのは、ちょっと違和感があるんですよね。
結論としては、メンタルが弱い人は心理カウンセラーになれないわけでもないだろうし、メンタルが強い人が心理カウンセラーに向いているわけでもないと思うのです。
否定形ばかりですみません。
この人が何を指して「メンタルが弱い」と言っていたのかの詳細はちょっと置いといて、もし嫌な出来事に遭遇したり、誰かから嫌なことを言われたりしたら、人は傷つくんですよね。
それは心理カウンセラーだって同じ。私だって同じ。
ちゃんと傷ついてます。
いやむしろ、ちゃんと傷ついた方が良い。
傷ついていないふりをしないで、ちゃんと傷つこう。
ちゃんと傷ついたことに気づけている人が心理カウンセラーに向いていると思うし、傷ついているってちゃんと言える人が心理カウンセラーに向いていると私は思います。
すぐに傷つく人っているけれど、傷つくことがあったときにはすぐに傷つく人の方が良い。
じゃあ傷ついたあとどうしたらいいのかっていうのはまた次の話になってくるわけだけど、そもそも傷ついたってことにちゃんと気づけるようでいようね、って思うわけです。
最近、英語で表現することが好きなので、英語で書いて終わりますね。
Something people say casually may hurt you, but this experience is really for your journey to becoming a counselor
After all, a counselor's skill is not about making your heart stronger.
Rather, it's about fully feeling hurt, fully feeling sad, fully feeling blue, fully feeling happy, fully feeling angry, and so on.
「誰かの言った言葉に傷つくことがあるかもしれない。だけどその経験はあなたがカウンセラーになるために本当に大切なこと。
カウンセラーに必要なことは心を強くすることではない。
むしろちゃんと傷ついて、ちゃんと悲しんだり、ちゃんと落ち込んだり、ちゃんと喜んだり、ちゃんと怒りを感じたりすること」