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映像翻訳講座9週間目

今年の夏は暑そうだ。どうも、梅雨が明けていないにもかかわらず、連日の晴れ間でバテ気味の縞尾ワヲです。ここ数日は翻訳講座をしながら、「空飛ぶモンティ・パイソン」ばっかり観ています。なんと、吹き替え音声も入っているブルーレイBOXを購入したのです。バイトが決まるまで、長々と我慢していた念願の品です。

それはそうと、4月から続けてきた「映像翻訳講座ベーシックコース」も、いよいよ残り1ヶ月、課題はあと2回となりました。前回、吹き替え原稿を考えたのと同じ動画素材に、今度は字幕を付けます。英検がひと段落したとはいえ、まだバイトとの両立に苦労しながら、時間と余裕を見つけての作業です……。それでは6/1からの振り返りをば。

①1週間分の取り組み内容

6/1:資料確認、課題スケジュールの計画

6/2:下訳(吹き替えの時にも行ったが、字幕用により細かく再調整)

6/3:字幕原稿

6/6-6/7:字幕原稿

今回の課題動画は、4回目からの継続。訳す原文も同じであったため、リサーチは気になった部分だけ、下訳前に再調査したぐらいです。今週はどちらかといえば、情報量をどれだけ入れ込むか、訳語にどんな言葉を選ぶかの検討を最初からやっています。

「吹き替えを作った部分を今度は字幕で」となると、情報量の制約をひしひしと感じました。第3回の返却でも指摘された通り、原文に忠実に訳すことは大事でも、情報量を入れすぎると、却って読みにくい――理解を妨げる字幕になってしまう。リサーチに割く時間が減った分、残り6日でこの部分をよく検討しようと思います。

②自分の得意ジャンルがあるかもしれない

受講中の講座で、これまでにショートフィルムとドキュメンタリーというジャンルの異なる映像を訳しました。ここで、映像翻訳の仕事の内容について、思ったことがあります。

「もしかすると自分は、人の感情や言外の意味が多く関わるストーリー物よりも、知識や事実を伝えるドキュメンタリー物の方が性に合っているのではないか?」

映像翻訳といえば「洋画の字幕」と思われる方は多いと思います(事実、私もそうです)。しかしそれでは、「世界まる見え」や「仰天ニュース」のようなテレビ番組で出てくる海外の映像や、NHKで最近放送されている「ドキュランドへようこそ」のような映像は、なぜ日本語で私たちの元に届くのでしょうか。もちろん、これらにも日本語原稿を作った翻訳者がいるのです。映画に比べるとマイナーで、見る人も少ないかもしれませんが。花形とは言い難いかもしれません。

しかし、自分はドキュメンタリーというジャンルにどうも親近感を覚えるのです。多分、3歳ぐらいのときに見た仰天ニュースがきっかけなのですが、「世界にはこんな人やあんな事件があるんだ!」と、色々な物事を知るのは面白いと思います。それに、ドキュメンタリーは基本的に「事実」で構成されています。その辺りが自分の特性と合いそうなのです。(密着取材だとかには、インタビューを受けた出演者のコメントがあるとは思いますが…)

どうにも日頃の生活でも、私は言葉に暗に含まれる意図を取りこぼしたり、言われた言葉を「額面通り」に受け取ってしまうことがしばしばあります。決して「全くできない」わけではないのですが、映像作品に関わるうえで、自分の特性が足を引っ張る可能性はあります。その反面で、これまで見てきたものを活かせるジャンルがあるのなら、そこに賭けてみるのは正解かもしれません。

もちろん私も、映画字幕をやってみたくないわけではありません。しかし、対応できる仕事の幅が広いに越したことはないですし、何より面白いと思えることを人々に届けたい。ドキュメンタリー、もっと探してみようかな? と思っています。