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2016.9.28にリリースされた宇多田ヒカルの6thアルバムに収録
作曲 作詞 編曲:宇多田ヒカル
初週売上25.2万枚
iTunes Storeでは、日本、フィンランド、スロベニアと7つのアジアの地域で初登場1位を獲得。アメリカ合衆国、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、ニュージランドと他6か国で上位10位以内に入り、イギリスを含む5つの国で上位20位以内に入った。
Key of Bb BPM= 117 キーレンジ A-D トータルタイム 3:36
構成はIntro-A-A'-B-C-C' ここまでで 1:37
A,A'は| V | VIm7 | I | V | VIm7 | I | VIm7 | V | A'の最後はVII7
メロディはアタマ休んでVに対して4thから入るメロディ。オクターブ跳躍するというオープニングから仕掛けられた感じ。4小節パターン。でコード進行が読めない展開、こんな動きは初めて聴いた。
Bは| I | VIm7 | I/V | I(11)/IV | I | VIm7 | I/V | I(11)/IV |
メロディはアタマ休んでIに対して5thで入るメロディ。1小節のリフだが、休符の取り方が変則的で飽きさせない。天才的な配置だと思った。これはRADWIMPSの時も感じたものに近いかも。コード進行は相変わらず読めない。
Cは| IV△7 | V | I△7 | VIm7 | IV△7 | V | I△7 | VIm7 |
メロディはアウフタクトでIVに対して5thの音から入っている。2小節パターンでひたすら同じフレーズを繰り返している。音域的にも女性keyの限りなく上限に張り付いているので、テンション高めの雰囲気が伝わる。
C'は| IV△7 | V | I△7 | VIm7 | IV△7 | V | I△7 | VIm7 |
コード進行はサビと同じ。メロディはCの最後のフレーズを繰り返している。とにかく繰り返す。。。そして3小節目で流れを止める。それから4小節目で流れを引き戻す。ここは中毒性があって面白い。音域的にも張り付いた感があるので耳に刺さってくる。。。
全体的には先が読めないコード進行に以外にまとまったメロディ!コード進行に関しては宇多田ヒカル本人だけに響く流れがあるんだろうと思う。メロディーがこっちだから、和音はこう!みたいな、あくまで感覚的。セオリーとか完全に排除した感。こんなに先が読めないコード進行は正直初めてかも。宇多田ヒカルが編曲まで全てやっているので成立するんだと思う。これに手を加えなかった周りの大人も偉いなと。サビのリフとか、ひたすら繰り返す感じはRADWIMPSでも感じた何か現在の一つの方向性なのかな?と思ったりした。ちょっと無機質だけど、アイドルとは違う歌の有機的な動きや肌触りで飽きさせず、とても耳に残るものになっている。
宇多田ヒカルの才能を久々に感じることができてワクワクしたのと同時に、何となく作家的にはこんなに感覚的に作られるとやりにくいな・・・と思った。まとまらずに、荒々しく、出っ張りがあるメロディ。。。耳に残る・・・
10/10付けオリコンシングルチャート
1位 Ikon - Dumb & Dumber - 4.8(万枚)
2位 米津 玄師 - Loser - 4.7
3位 氷川 きよし - みれん心 - 3.6
4位 カントリー・ガールズ - どーだっていいの - 32.5
5位 Undead - Destruction Road - 2.3
6位 2 Wink - ハートプリズム・シンメトリー - 1.8
7位 乃木坂46 - 裸足でSummer - 0.9
8位 妄想キャリブレーション - アンバランスアンブレラ - 0.7
9位 板垣 奏太郎 - 夢現乱舞抄 - 0.7
10位 Dreaming Monster - ジャパニーズフォーシーズン! - 0.7
アルバムの1位は、 宇多田ヒカル - Fantôme - 25.2