【しまね女子ブログ】 山本千栄vol.3
「冬の山奥は暖かい。あおいクマさんが営む薪ストーブ屋さん。」
2020年がもう終わろうとしている。そんな日にしんしんとここ島根にも雪が降りました。
数年ぶりの大雪だそうですが、私は島根に移住してからは初めての体験。
少しワクワクしたのも束の間、、、
寒い、、
寒すぎる。
国道488号線に設置されてある温度計はマイナス4度。
これは人生初。
私の故郷、京都は雪は基本降らないし降っても積もらない。
底冷えする寒さと言われますが、市内のマンションに暮らしていたし、あまり直接的に寒さを感じた気がしない。
と言っても寒いのは変わらないのだけれど。
だけどさすが島根の匹見町!
一晩降ればしっかり積もる山陰の冬を今季はしっかり感じることができた。
私の童心は分かりやすく、積もった雪にはしゃぎつつもやっぱり寒さには勝てない。。。
寒がりさん、冷え性さんは冬を越せないよってくらい暴力的な寒さ。
そんな私はとあるところへ暖をとりに車を走らせる。
一度は憧れる薪ストーブ!!
着いた先は島根県西部、津和野町の山奥で家族で営むお店、「ブルーベアの薪ストーブ屋さん」
2年前にオープンされたここは良い味を出している店主、村上久富さんが自宅兼お店として薪ストーブを販売している。
私は初めてここに来た時から、このお店の虜になっている。
久富さんと奥さんの千絵さん。子どもの楽くんともうすぐ一才になる蒼ちゃんが住んでいる。
家の中は奥さんの薪ストーブ料理の香りが漂い、濡れた洗濯物がかけられ、子どもたちのおもちゃが散らかっている。
お店だけど生活感がしっかり感じられる。
薪ストーブを展示販売するショールームだけど、
あえて自分たちの生活も併せて魅せている
そう話す久富さん。
綺麗に整ったモデルルームではなく、自分たちが薪ストーブとどう暮らしているか。
それが暖をとることの他に乾燥目的でもあり、加湿効果になる洗濯物が干してあったり、薪ストーブの上に無造作に鍋やケトルが置かれていたり、側で赤ちゃんが暖をとっていたり。
今で言う”映える”空間ではなく「普段の暮らし」がなんか馴染んで、かっこつけてないのに映えてるように見えるのだ。
薪を焚べる姿もなんだか都会育ちの私にはなんとも贅沢に見え、
「火のある暮らしっていいなあ」とポツリと呟く私がいる。
山に入り、薪にする木を伐る
村上家は先祖から引き継いだ山がある。それもそこそこな面積だ。
久富さんは普段、平日のシーズン(秋から春頃)は自身の山に入りバックフォーを用いて山に道を作っている。
それから、薪になる木を伐り、それを軽トラで自宅に持って帰り薪にする。
ブルーベアの薪ストーブ屋さんは薪の販売、配達もしている。
しかもしっかり乾燥された良質な薪。
久富さんの薪を割る姿を見ると、一つ一つの薪に愛情が込められているのが伝わる。
本人の人柄もそうなのだが、仕事に一切手を抜かない一職人なのだ。
薪棚に積まれた薪は1年以上乾燥された後、薪ストーブに焚べられる。
長く感じるがじっくり乾燥された薪はその分心地の良い暖かさを感じることができる。
その他にも利点がある。
そこに存在する材料がその土地で消化される。燃え尽きた灰は不純物ゼロな上、畑の土壌の改良にもなる。とてもシンプルな地産地消の在り方のひとつだ。
たとえ電気がストップしても
薪ストーブの能力は災害時に非常に発揮する。
自然災害が多い日本ではいつどこで自分の身に災害が起きるか分からない。
家が停電になった時、薪ストーブがあれば暖も取れるし、料理もできる。エネルギーは薪のみ。
一台薪ストーブがあると近所の人も集まり自然と避難所になり人との繋がりがより深まるだろう。
山奥でもお商売ができる
私はIターンで島根に移住したのだが、雇われて田舎暮らしをするのではなく
どうにか自分だけの生業を作り上げ、暮らしを仕事にしたいと思っているのだがまさに理想がブルーベアの薪ストーブ屋さんなのだ。
コロナ禍でリモートワーク化が進み、働き方と生き方に大きな歪みが生じている。
大きく稼ぐかは努力とアイデアと人とのご縁次第であるが、田舎でも仕事を作れると言うモデルを村上家は証明していることも私が惹かれる魅力の一つである。
奥さんの千絵さんが一杯のコーヒーを入れてくれる。
私はそれを味わいながら、薪ストーブの火を眺める。
そこで話す久富さんとの会話がいつも夢が溢れていて楽しい。田舎で生きる可能性の広さや今後やっていきたいことの想いなどを話す。
私がここに来てしまうのは薪ストーブが魅力的なのと、人が面白いからだ。
何がなんでも欲しい!!!
まるでブルーベアさんの回し者のように勝手にPRした記事になってしまったが、とにかく私は早く自分の家(今は借家)を持って薪ストーブを導入したいのだ!
最後にブルーベアさんの薪ストーブを紹介!
【 encore −アンコール−】
とにかく見た目がかっこいい、これぞ薪ストーブ!なフォルム。
料理がたくさんできる味わいある薪ストーブ
お、美味しそう〜
【 NORN ーノルン−】
スタイリッシュでモダンな薪ストーブ。デザイン性が高く効率的に空気調整ができもちろんこれも料理ができる。
お洒落さん、男性に人気そう。
個人的にはアンコールが欲しいのだが、ノルンのシンプルさにも憧れる。
薪ストーブのある暮らしのメリット
では私が思う田舎に暮らす特権、薪ストーブのメリットを勝手に抜粋。
★圧倒的に暖かい!
★なんといってもお洒落(火を間近で見るってなんかほんとに心和らぐ)!
★環境に優しい!
★実質、資源は無料にすることも可能!
(所有してる山がない方は山主さんと話してみて許可をもらい、自分で伐採することができれば!また、知人はご近所の方に薪を分けてもらったりもしています♪)
★料理に大活躍!
★災害時に役立つ!
★子どもの教育にもピッタリ!
もう買わない理由がない。。。
薪ストーブに興味ある方、ない方も地方に興味がある方は是非足を運んで体感してみて欲しい。
きっとその世界にうっとりするだろう。
是非村上家との時間を過ごしてみて欲しい。
Youtubeも始められたので遠方の方はこちらから。
https://youtu.be/YCv-W2-muVY
blue bear の薪ストーブ屋さん
〒699-5203 島根県鹿足郡津和野町相撲ケ原587
電話 090-8247-1983
ではではまた次回
〜〜〜〜〜Profile〜〜〜〜〜〜〜
山本 千栄(ヤマモト チエ)
京都で画家・デザイン業をしていたが2018年に山が欲しくて
子狼を連れて島根に移住。
地域おこし協力隊3年目。山仕事を学ぶ。
豊な森を作るためNPO法人G.I.F.T in natureを設立。
山の暮らしや魅力を日々発信しています。
現在妊娠中で林業女子から林業ママになる準備中⭐︎
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