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確からしい情報の在処⑬ジュンキョージュやめました~キラキラピカピカ発達障害~


絶対は絶対といっていいほどない

批判的吟味(Critical appraisal)を行う習慣がある研究者は,絶対,という言葉に対して疑いを持っています.
私たちは論文で考察を行うとき,可能性に準ずる言葉で結果を解釈していきます.~かもしれない,~可能性がある,~を示唆するといった言葉です.

全ての情報にはそれを発信する人のバイアスや,読み手側のバイアスがあります.

とり,選挙にでるってよ,といったAさんは,その情報源が真実というバイアスをもち,とりは選挙に出そうな人だ,とバイアスを持っていました.

研究者が行う研究だってそうです.
綿密にバイアス,偏りが起こらないよう計画.実施した研究でも吟味してみなければ絶対確かな情報,とは言い切れません.
研究論文の全文を読み終わり吟味してみるまでは事実かどうか,本質をついているかどうかわからないです.
同じ研究方法を使ったとしても,それを行った場所,対象者,研究方法,測定方法などちょっとした違いで結果が変わることはあり得るのです.

それでも,「確からしい」結果を求めて研究方法は日々進化を続けています.
私たちは日々,情報について批判的吟味を行います.
そして確からしい情報ってこういうもの,というものがあるのでできるだけ簡単にお伝えできたらいいなと思います.

確からしい情報の見つけ方

一番よいのはその情報ソース,情報源に確認することです.

とりは選挙にでるのか,という情報であれば,とりに確認すればいいですよね.
とりはうそをつくかもしれませんが,AさんやAさんに嘘情報を流した情報源よりは確からしい情報が手に入るでしょう.

とりは一次ソース,Aさんたちは二次ソースだからです.

研究だと原著論文,Original articleです.オリジナルとそうでないものがあるのか?これについては後ほど説明します.

スピリチュアルは科学であるはどうでしょうか?
その情報を口にした人に,オリジナルのソースはどこか確認しましょう.
まず,オリジナルのソースがでれば,この後吟味ができます.出せないなら言外ですね.
その人もその情報も信じる価値はありません.

情報の確からしさの吟味の仕方

批判的吟味,というのは誤解をうけることがありますが,非難する,批難するとは違います.
事実は何か,本質は何かを確かめる作業です.
このための知識,経験がないと事実を事実でないと見誤ったり,事実ではないのに事実と見誤ったりします.

まず,一次情報源と二次情報源を区別します.一次情報はより確からしい情報です.

一次情報源とは出来事や現象に関して直接入手した情報,データ,資料で以下のものが含まれます.

  • 手紙・日記・政府記録のような原文

  • 音声・画像・映像

  • オリジナルの作品やもの

  • 専門的な研究者が書いた学術論文

  • 専門家の解説

二次情報源は一次情報源からの情報について議論・解釈・分析統合または再加工したものです.

  • 一次資料について議論・解釈・分析統合した書籍や記事

  • 歴史的人物や出来事の情報を提供する作品

  • 一次資料のレビュー(批評),要約

  • 教科書や教材

  • 一次資料を使用した研究記事

「とり選挙にでるってよ」というAさんの情報は一次情報ではありませんね.一次情報源から情報を得ていないので二次情報でもありません.
でもとりという一次情報源にアクセスできる分ましです.
スピリチュアルは科学である,といった方の情報は,一次情報源も伝えられず,アクセス不能ですのでそういうレベルでもありません.


次回は一次情報源であっても確かな情報はどういったものか,書きたいと思います.


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