妊娠記録①前期・休職する
赤ちゃんを授かったと診断を受ける瞬間。
この上なく喜びを感じるひととき。
一方で、その診断を受けた瞬間、今まで不自由なく一通りの活動ができていた「ただの社会人」から、さまざまな制約を受ける「妊婦」へ、いきなりアイデンティティが変わる。
アイデンティティシフトしてから気づく、「ただの社会人」の自由さよ。
職場に休職の相談をする
私の場合、妊娠がわかってから1週間ほどで、体調は絶不調。
「出勤難しいです。ごめんなさい。」という相談を上司と始めた。
職場の制度として、医師の診断書を提出すれば休職ができるとのこと。
休職に必要な診断書を用意する
「つわりがひどく、出勤できません」と診断書または「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらうことが必要。
ふと思った。
「つわりがひどく、出勤できません」とお医者さんに書いてもらえるのだろうか。
そして、ついついスマホに手が伸びる。
「母性健康管理指導事項連絡カード」「つわり」「休職」
そこで発見したのは
「つわり、妊娠悪阻」の対応例として、
休業(入院加療)
と書いてある。
休業(自宅療養)
とは書いていないのだ。
「入院するくらいのレベルのつわりでなければ、休業は認められませんよ」
と言われているように思えて、ますます心配が募る。
そんな心配と体調不良を抱えて診察室に入り
診断書を書いてもらいたいと伝える場面では、いつもしどろもどろに。
毎回、診断書の相談をすることが憂鬱だった。
診断書依頼時に工夫したこと
そもそもつわりで気持ち悪い。
その上に、メンタルの憂鬱も重なると日常が回らなくなる。
第二子の妊娠の際は、第一子の世話があるので
兎にも角にも日常を回さなければならない。
そのため、憂鬱をどうにか軽減したくて、第二子のつわり休職の時は、書いてほしい母性健康管理指導事項連絡カードの見本を、試しに用意していた。
見本はというのは
母性健康管理指導事項連絡カードを事前に見本用に余分に印刷しておいて
「つわり」、「休業・自宅療養」、必要な期間は「4週間」
書いてもらいたい項目にマルをしておいたり、自分で書いたりする見本を用意しておく。
母性健康管理指導事項連絡カードの見本のを持参して
「つわりが辛くて仕事を休みたいので、母性健康管理指導事項連絡カードをこんな感じで書いてもらいたいんですが・・・」
と切り出すと、しどろもどろになりつつも、意思疎通がスムーズでした。
1ヶ月ほど経過し、診断書の期間が切れる頃。
まだつわりが続いていたため、休職を続けたい。
もう一度同じ内容を診断書に書いてもらいたい。
そういうときは、前回の診断書のコピーを見せて
「まだつわりつらいので、これと同じように書いていただけると大変ありがたいです。」
と、依頼してみた。
見本持参をしてみて、診断書の依頼はかなら気が楽に。
お医者さんは見本を見ると、すぐに理解してくれる方が多かったように感じる。
緊張でしどろもどろになっても、見本があると伝わりやすい。
そんなこんなで休職中の妊娠初期だった。