あなたが犯しうる人生最大の過ち
今回は、皆さんに一つの問いについて考えてもらいたいと思います。
あなたが犯しうる人生最大の過ちは何だと思いますか？
殺人？自殺？親不孝？結婚？ SNS や報道等で知ることになる様々な事件や事故を思い描いた人もいるかもしれません。しかし、SNS や報道等で知るそのような不幸は、実際には、それよりもずっと前に起きた本当の過ちが原因になっているかもしれません。
皆さんの中に、自分の感情を無視してしまった経験のある方はいませんか？自分の感情と対話をしないで無視し、自分を理解しようとしないことです。怒り、憤り、不満、恨み、嫉妬、疲れ、緊張。感情はあなた自身が作っていることを忘れ、無視し、他人のせいにし、さらにあなたから飛び出し、周りの人を傷つけてしまったこともあるかもしれません。あなた自身があなたを無視したら、もう誰もあなたを助けることはできません。ただし、一人で解決する必要はありません。世の中はとても複雑なので、一人では解決が難しい問題ばかりです。誰かの助けを借りてもいいのです。しかし、あなた自身があなたに寄り添うことがとても大切で、それこそがあなたが防ぐことができる人生最大の過ちだと私は思います。
泥と蓮
No mud, no lotus
泥なくして、蓮もなし
蓮はとても美しい花を咲かせることで知られています。しかし、その美しい花は、一歩足を踏み入れるとなかなか這い上がれない泥の中から這い上がったものだけがたどり着ける境地。この様は古来より知られているようで、人生の成功や困難に例えられることがあります。自分の感情を無視することは、この泥の中から這い上がれない、もがき苦しんでいる状態なのではないかと思うことがあります。もがいている時間が長ければ長いほど、それはより苦しいものになるでしょう。
後退することを恐れない
振り返ってみれば、怒りなどの感情やお金や名声への依存症で自分をコントロールできなくなったり、ストレスがあっても平気なふりをしてみたり、自分の感情を無視した体験に心当たりがある人もいるのではないでしょうか。世の中で起きる事件や事故を見るたびに、その人がどんな苦悩を抱えていたのか、共感せずにはいられないことがあります。
人生で最も難しい決断のひとつは、後退することです。目指した山の頂上に着いてみたら、期待していたものとは違っていることがあります。しかし、別の山を目指すためには、今いる山から下山（後退）しなければなりません。そのような下山するという決断は、人生で最も難しい決断のひとつだと思います。そして、下山せずに今いる山の頂上にしがみつくことを選ぶ気持ちも理解できます。しかし、苦しい場所であれば、下山することを恐れてはいけません。今いる頂上へたどり着いた自分を誇りに思い、さらなる高みを目指すための下山（後退）なのです。自分の感情と対話することで、下山のタイミングを知ることができます。
変化を起こす
自分の感情に耳を傾けることは、単にそれに気づくことではありません。その感情が気にならなくなるまで行動することが大切です。聴く力は行動力なのです。例えば、職場で同僚からフィードバックをもらうときと同じです。行動して変わらなければ、フィードバックを聞いたことにはなりません。これは、自分の話を聞いてもらえていないと感じ、職場で疲弊してしまう人がいる原因の一つでもあります。
今までに費やした時間やお金のことを考えると、後退し、変化を起こすことはとても困難です。ビジネスの世界では、サンクコスト (Sunk cost) と呼ばれるこの現象は、人の認知バイアスに起因していると言われており、人生にもそのまま当てはまります。周りの人からは明らかに失敗だとわかる事業になぜお金を注ぎ続けるのか。本人には、たとえそれに気がつけたとしても、変化を起こすことは困難なものなのです。
リーダーシップを手に入れる
瞑想で自己認知を高めることで、自分自身を無視せず、認める方法を知ることができます。その能力を推し進め、感情知能を高め、リーダーシップを手に入れることで、行動することができるようになります。
あなたの感情は、あなたの脳があなたに伝えているメッセージです。自分の声を信じられる人になってください。それらは、あなたにとって重要で、行動する価値のあるメッセージを伝えているはずです。
ぜひ皆さんが泥から這い上がり、美しい花を咲かせることを願っています。
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