介護予防運動指導で考えないといけないオープンキネティックチェーンとクローズキネティックチェーン~筋トレのプログラムを段階的に導いく~
どうも!
パーソナルトレーナーの島袋です。
私に関しての情報はこちらをご覧になって下さい。
1.理論は教えてくれない
インストラクターの世界もパーソナルトレーナーの世界も
ダイエット指導・ボディメイク的な指導だけでなく
機能改善行うことも多くなった昨今!!
いろいろとセミナーに参加して
必殺技のような手技やセルフコンディショニングの技術を学んだ時に
・すごい
・お客さんに伝えよう
・新しい切り口で仕事が出来る
・他の同業者に一歩リード出来る
そのように技術だけに目が行き最初の頃は私もぬか喜びをしてました。
しかし、ある時に
これってどういう理論・理屈だろう。
そんな風に疑問を持ち始めました。
皆さんは私と同じように疑問を持たれたことはないですか?
ただある時、気づきました!!
どれも専門書に書いてあるじゃんって・・・。
セミナーで学べば学ぶほど解剖学や生理学、運動学など
基礎医学の知識の勉強が重要と感じました!!
2.オープンキネティックチェーンとクローズキネティックチェーンで指導レベルを一段上げよう。
・オープンキネティックチェーン(OKC)
・クローズキネティックチェーン(CKC)
※今後OKCとCKCと略します。
この言葉はインストラクター、パーソナルトレーナーなら聞いたことがあると思います。
そもそもこの2つ現場で活用してますか?
私は学ぶまでは残念ながら出来てませんでした・・・
この二つを知るだけでも指導の質は一段レベルアップします!!
2-1OKCとCKCを知る!!
まずOKCとCKCの違いってご存じでしょうか?
ざっくり言うと
『手』と『足』が地や台、バーベルなどに接地しているかしていないかの違いです。
例えば、大腿四頭筋のエクササイズの中にマシンのレッグエクステンションがあります。
これは足裏は地面から離れているためOKCに区分されます。
逆にスクワットは足裏が地面に接地しているためCKCになります。
さらにここからが重要で
OKCは局所部にしか筋トレ効果が得られないので日常生活動作にトレーニングが結びつかない。
マシンのレッグエクステンションで言うなら大腿四頭筋をより鍛える為には有効だが、筋トレ自体は日常生活動作には結びつきにくいです。
逆にスクワットのようなCKCは
四頭筋だけでなく、大殿筋やハムストリングスや中殿筋など広域に筋トレが出来る為、日常生活に結び付きやすくなります。
2-2.高齢者の筋トレはCKCがいいの?
機能改善のような日常生活動作を良くするために
CKCの筋トレ種目を選んだ方がいいんだなと聞こえてきそうですが
そんな単純なものではないです!!
例えば低体力の高齢者の場合
大腿四頭筋が極度に出力が落ちている場合
レッグエクステンションとスクワットどちらがより大腿四頭筋を鍛えられるでしょか?
局所の筋トレがより大腿四頭筋に効きますので
答えはOKCのレッグエクステンションになります。
ただレッグエクステンションは日常生活動作に結び付かないので
ある程度大腿四頭筋の筋力が付いたら
スクワットなどのCKCトレーニングを導入します!!
これがOKCとCKCを組み合わせたトレーニング作成になります。
徐々に日常生活動作に繋げる為に段階を踏みながらトレーニングを行っていきます。
このOKCとCKCの組み合わせ段階トレーニングは整形外科的怪我の手術後の病院リハビリなどでも使います。
例えば、膝の前十字靭帯断裂による手術でのリハビリです。
手術後最初から歩くような動作はやスクワットのような運動はしないです。
OKCのような局所的トレーニングで弱った筋肉から鍛えてだんだんCKCトレーニングに移行します。
ざっくりですがOKCとCKCの区別がついたところで
皆さんに問題です!!!
片足立ちが出来ない高齢者に対してOKCとCKCの段階的トレーニングメニューを組む場合はどの筋トレ種目を行いますか?
これはまず片足立ちは
・どこの筋肉が弱っている、使えてないのか?
・OKCとC|KCのそれぞれの筋トレ種目は何があるのか?
このあたりが分からないと答えが出ないです。
最初にお伝えしたように解剖学、運動学、トレーニング論、動作分析などの基礎知識が必要になります。
ちなみに答えを知りたい方はこちらの記事内にある動画ですべて解説してます。
ご興味ある方は是非一度閲覧を!!!
https://note.com/shimakazu/n/n2d0804db17bd
3.最後に
OKCとCKCのことは少しは理解出来たでしょうか?
私も色々セミナーを受けた中で
OKCとCKCのことを講師が取り上げたりしますが
全部と言っていいほどパッとしない内容が多かったです!!
私もまだまだですが
少しでも同業者にこの記事がOKCとCKCの理解に繋がれば幸いです。