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第四章 脳はお馬鹿さん、腸は?-009
9_歯科は最後の砦だ
私は初めてお会いする患者さんに対し、
できるだけ時間を設けるようにしています。
その理由は
歯科での問診に、患者さんの多くがこれまでの長い人生をとうとうと語り、それに付随するいくつもの既往歴と不定愁訴を時系列に沿って述べる傾向があるからです。
このため少なくとも30分から1時間くらいを用意しておかなければ、
問診を完結することができないことがしばしばあります。
そして最後に付け加えるように、できることならば
さまざまな体から発する不定愁訴をも治してもらえると
ありがたいと求めるのです。
(ここは本来歯科のオフィスなのですが!)
私はご紹介しましたように、あご、脳と腸
そしてこころのバランスの観点から、
これらの語りを拝聴するようにしています。
なぜならこの問診での会話は、
少なからず治療後の健康についてかんがみる、
とても貴重な情報源となっていることに気づいているからです。
いくつかの不定愁訴について、
こちらから逆に質問をすることがあります。
「医科での専門外来に受診されましたか?」と。
ほとんどの方は
「行きました。しかし納得のいくものではありませんでした」と
お答えになることが、しばしばあります。
私はこの治療によって、少しでも体の改善に繋がれば良いですね、
とお伝えするようにしています。
つづく