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第六章 恩返しはどこへ行く?_0010

010.付加価値とは何か?


日常のオフィスの中での出来事として、
一つのパターンをご紹介してみます。

ご夫婦で治療を受けていた方がいました。
美容師である奥さんから、このような依頼を受けました。

先生、主人の悩みを聞いてあげてください。
私にはそれを解決する力を持っていません。
どうか私たちに力を貸してください
」と。
(歯科オフィスでの話ですよ)

当時のご主人はコンビニ大手に勤めており、
いくつかの店舗を統括するマネージャーとして働いていました。

後日、ご主人から以下の内容を聞きとりました。

次の昇進へのステップには、
とても厳しいテストが待ち受けています。
このステップを乗り越えなければ、
どの業界に転職をしたとしても同じポジションで
働かなければいけません。
堂々巡りの人生を送りたくはありません。
どのようにしたら合格できるかを指導してほしいのです


と、切実に述べて来ました。
 

最終面接での口頭試問の内容を聞いた後、
毎回の診療ごとに約3冊ほどの本を渡し、
その感想を聞くというプロセスを10回ほど繰り返しました。

このステップにより、
ご主人の脳内環境はほぼ合格レベルに積み上げることができたと、
見込みを入れました。

すると関西エリアから選出された三人の一人として、
試験に合格したとの報告を受けたのです!


こののちエリート養成コースを6カ月間に渡って受講し、
帰ってきた本人はこのように述べました。

この後が大変でした」と。

 なぜならば、
他の合格者は自分自身で合格するための
脳内環境を作った強者ばかりです。
これに対し、本人は合格のための取扱説明書だけを受け取り、
サラッと入門してしまったのですから、
そのギャップを埋めるためには、
相当なエネルギーを必要としたはずです。
でもちゃんとコースは修了したのです

いずれにしても奥さんからの依頼に答えられたことは、
良かったと考えています。
奥さんを大事にすることは重要です

 さてこのご主人は、
一連のプロセスを通して、
このように述べました。

先生の治療は、本業よりも付加価値の方が高いですね」と。(


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