第五章 健康は促進するためにある-008
8.両親へのマネージメントはあなたの人生後半の大事なターニングポイント
老後を迎えた両親についての話をします。
両親に不健康問題を生じると、
必ずや子ども家族を巻きこみ始めます。
このことをきっかけとして、
必ずや次世代を育てるための必要なエネルギーを、
投下せざるを得なくなります。
医療機関に同伴する。
親の抱える不健康問題について理解を求められる。
やがて、そのマネージメントに翻弄され、
必然的に思いもよらぬさまざまなストレスを浴びることになります。
なぜこの現象を問題視しているのか?と申せば、
親の不健康問題が、子ども家族の健全な脳内環境を侵害するからです。
しかもこの小さいと思われる問題は、
負のスパイラルを生じる事にとどまらず、
あなた自身への不健康問題にもリンクする可能性があるのです。
そもそも各人は健康で、社会に貢献するために存在しているはずです。
ぜひこのような不健康な世界に、
両親を踏み込ませないようにできるだけ早く
対策を講じておくことが肝要と考えています。
たとえば
両親との会食や家族旅行の中で、歩き方がおかしい。
子どもの頃の親子のコミュニケーションとなにかが違う。
食欲がない、疲れやすい、かつての意欲を感じられない。
不平不満を多発する。
などの好ましからざる現象は、
あなたへの示唆として表れているのかもしれません。
大好物を「あなたこれ好きよね」と孫に渡したり
「食べ残しを平然とする」などの現象は、
すでに不健康問題を抱えている可能性は高いと言えます。
その理由は、あごで噛めないからです。
互いに健康であるからこそ、
共食を楽しむ場としてセッティングをしているはずです。
しかしほとんどの人たちは、年を重ねれば仕方のないことだと
一笑にふし、気づきに蓋をしてしまう傾向があります。
人生100年社会に入り始めているのです。
親子の双方とも、不健康問題への気づきに蓋をせず、
互いに健康を促進する方向に向き合い、
相互にいつまでも尊重し合える
良好な関係を築く努力をしていただきたいと希望をしています。
つづく