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5つの変化で振り返る、私の2021年

2021年12月31日。
SNSのタイムラインも各種ブログサービスも、日本中の多くの皆さんの「振り返り」を届けてくれています。

皆さんは、どんな1年をお過ごしになったでしょうか。

ギリギリになってしまいましたが、私もこの1年をじっくり振り返ってみたいと思います。

私にとって2021年は変化の年でした。
なので、今年は「変化」という切り口で、1年を振り返ってみます。


変化① 人事異動により係長へ

2021年の春に職場の市役所で人事異動がありました。2016年から5年間担当していた大宮での公有地活用のプロジェクトを後輩に任せて、私は保健関係の部署の係長に着任しました。

(今の職場のことは書かない約束なので委細は触れませんが)それまでの「主査」という一人の担当者としてプロジェクトを引っ張る立場から、「係長」という部下を持つ監督職になったことは、担当する分野の変化以上に、自分の仕事への向き合い方が変わるキッカケになりました。

(あまり書けませんが)一番大きな変化は、「この事業はどうやったら進むのだろうか」から、「係員のみんなは何がやりたいんだろうか」「どうすると係員のみんなの成長につながるだろうか」へと悩みの質が変化したことです。

主査の頃は、担当するプロジェクトを進めるために必要な手を一つひとつ(庁内の調整であったり、意思決定であったり、調査でのエビデンスの構築であったり)を段取り、手を動かし、誰かに動いてもらうことを考えていました。

でも、係長になってからは、係員のみんなが前向きに取り組み、成長する結果としてきっと業務も進むだろうと考えるようになりました。

多少乱暴を承知で言えば「係員のことを考えた結果としての成果」が得られればいいという考え方への変化なのかもしれません。


変化② 長女の進学と朝活

家族の変化により時間の使い方も変わりました。

子どもたちの学年が上がり、特に長女が中学校に進学したことで、定期テストの勉強があったり、部活があったり、何より小学生の次女と中学生の長女とで時間の使い方の差が出てきたのは大きな変化でした。

私が朝活をするようになったのも、長女が登校前に勉強する時間を確保するようになったのがキッカケのひとつです。(朝活に取り組んでいる友人らに触発されたのも大きなキッカケですが)

こうやって朝活に取り組むようになったからこそ、年末の「『LIFE SHIFT 2』をみんなで語る朝活」といった5回シリーズの読書会スタイルの朝活で、仲間を募って『LIFE SHIFT 2』を読み通すことができました。

この朝活の習慣は、年が明けても続けていきたいと思います。


変化③ ちゃんとキャリアコンサルタントに

4月に試験に合格し、5月に正式に登録してから、この年末までのべ30人の相談者のキャリア相談をお受けしてきました。

こうやって「私はキャリアコンサルタントです」と言って、正式に活動を始めたのは、私にとって今年の最も大きな変化のひとつです。

これまでも個人として同じ公務員の方からのご相談をお聴きしたり、公務員のキャリアについて考える場をつくったり、研修などで講師を務めさせていただいたり。「キャリア」というものを考えるお手伝いをしてきました。

でも、そんな「無免許運転」の状態(もちろんキャリアコンサルタントを名乗ったことはありませんが)ではなく、国家資格キャリアコンサルタントと名乗って取り組むことで、相談者や依頼者にとっても安心して声をかけていただけるようになっていればいいなと思っています。

もちろん、キャリア理論や心理学、行政の諸制度、社会情勢といった知識は取組の質を高めてくれていますし、実技での学びによって専門家として面談でお話をお聴きする土台をつくることができました。

そして、何より自分がキャリアコンサルタントとして取り組み始めたからこそ、まだまだ学ぶ必要があることを知ることができ、学ぶモチベーションがとても高くなっています。

2022年は引き続きキャリアコンサルタントとしての活動を深め、広げていくとともに、必要な学びにも挑戦していきます


変化④ 「公務員の働き方デザイン」出版

「公務員の働き方デザイン」を学陽書房から出版させていただいたのは2021年2月でした。もう随分と時間が経ったように感じますが、まだ1年も経っていないんですね。

本を出したことは、改めて自分がどんな働き方をしているのか、本の中で様々なメッセージを伝えている著者として恥ずかしくないものか、日々考えるようになりました。これは市役所での仕事はもちろん、生活の様々なところに影響を及ぼしています。

また、「公務員の働き方デザイン」がキッカケで自治体通信オンラインで連載を書かせていただくようになったり、勉強会やイベントなどに読んでいただいたり、本書を研修の資料としてご活用いただくケースもあったり。とてもありがたいご縁をいくつもいただいています。

本当にありがとうございます。この場をお借りして、御礼申し上げます。

私の器量では、なかなかすぐに2冊目をとはいきませんが、皆さまにお届けしたい考えや知識などが整理できたタイミングで、またチャレンジしたいと考えています。今はその準備作業を一人でコツコツと積み上げているところです。


変化⑤ 考える時間をつくる

2020年は、市役所の仕事では公有地活用の担当として、実際にどのように活用できるのかを検討していました。
途中で3か月間、定額給付金の業務に駆り出されたこともあり、下半期は、民間企業の皆さんにもご協力いただいたり、サウンディング型市場調査なども実施して、2021年の春までにある程度の道筋をつけるために必死でした

一方で、プライベートでは本の出版の準備を進めていたり、キャリアコンサルタントの養成講座で学んだり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で地域での活動などに思うように取り組めなかったのが2020年でした。

それが、2021年は職場が変わったことなどで、時間の余裕ができました


2021年は、そうやって得られた時間を使って、じっくり自分のことを考えることが増えた1年だったような気がします。

この先、仕事は65歳まで勤め、70歳まで再雇用で働くのかとか、自分は何に時間(=命)を使うべきなのかとか。
プライベートでは、家族のみんながどうなりたいのかを考えたり、それをどうしたら応援できるのかを考えたり。

自分は社会の中で、どんな人たちに、どんな価値を届けることができるのか、届けたいと思っているのか、届けるために今からどんな選択をしていくといいのか

こういうことは今までも考えていなかったわけではありませんが、2020年までは、長期的な戦略をもっているつもりでも、どこか目の前に飛び込んでくることに向き合うので精いっぱい(偶発性90%、戦略性10%)だった気がします。

それらをじっくり考え、一部は具体的に試行してみるなど、思考と試行をいったりきたりする段階(偶発性50%、戦略性50%)に進みつつあるような感覚が強まった2021年でした。



では、2022年は

来年2021年のことは、まだ漠然としか考えていません。

改めて記事にしたいと思いますが、この偶発性と戦略性のバランスを大切に、思考と試行の往復は続いていく気がします。

そのうえで、公務員としての(特に係長としての)仕事への向き合い方を深め、高めていくとともに、キャリアコンサルタントなど2枚目の名刺としての活動でも、皆さまのお役に立てるよう学び続け、具体的に行動し続けたいと思います。


今年1年で関わってくださった皆さま、本当にお世話になりました。ありがとうございました。


皆さんは、どのような1年でしたでしょうか。

では、よいお年をお迎えください。



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主に若手公務員を対象に「公務員が充実した気持ちでイキイキと働くことが、住民の幸せにつながる」という想いで、「自分の人生のハンドルは自分の手で握ろう」というメッセージを込めて書かせていただきました。

そのあたりのことは、こちらの記事でもお伝えしています。

よろしければお手に取っていただけたら嬉しいです。

また拙著に関連する記事はこちらのマガジンにまとめて掲載していますので、併せてご覧ください。


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