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あなたはどんな「アイカンパニー」を経営していますか?


皆さんが経営する会社はどんな会社ですか?
どんなミッションを掲げ、
どんな事業に取り組んでいますか?


もちろん「会社」を「経営」しているというのは比喩表現です。


でも、単なる比喩表現ではなく、この考え方を使って仕事や社会との向き合い方を考える「アイカンパニー」という概念があるのをご存知でしょうか。

小笹芳央氏(株式会社リンクアンドモチベーションの創設者)が提唱する概念で、『「アイ・カンパニー」の時代―キャリアを鍛える。モチベーションを高める』(小笹 芳央・小畑 重和、中央公論新社)という本の中で詳しく述べられています。(もう店頭には並んでいないようです……残念)

自分自身を一つの会社と見立てて、自分自身がその経営にあたるという考え方で、同書では、経営戦略の考え方を当てはめて外部環境(職場等)を分析するといった使い方をしています。


私は、この「自分自身を一つの会社と見立てて、自分自身がその経営にあたる」という考え方を参考にして、ポートフォリオワーカーとしての様々な取り組みを「アイカンパニー」のフレームで整理しています。


こちらが「株式会社しまだまさき」のミッションと事業部です。

210619島田/トークセッション/つくたま(ミッション入り)

この図に、各事業に投入する資源(時間、お金等)各事業から得られる事業成果(創出価値、獲得価値(お金、スキル、人脈等))などもうまく表現したいなと思って、検討中です。(デ、デザイン力が足りず……orz)



さて。なぜ、こういうものを描くのでしょうか。
こういうものを描くことに何の意味があるのでしょうか。



私も最初は、ひとに自分の取り組みを伝えるのに便利だなと思って描いてみたんです。本業だけではなくNPOや地域活動などを箇条書きや表で伝えたのでは、ちょっと分かりにくいと思って。

そこに意味とか目的といった考え方はあまりなくて。


でも、実際に描いてみたら、

「本業と他の取り組みをどう描き分けるか」
「一番大事なのは家族との時間だから大きく」
「地域とキャリアの取り組みの軸がある」

そんなことを考えることにつながり、それぞれの取り組みの位置づけや関係性を改めて考えるキッカケになったんですよね。(①考えるキッカケ)

それだけじゃなく、描いたものを俯瞰してみたら、自分のやっていることの全体像がよく分かる(②自己理解)し、これを使うとひとにも伝えやすい。(③コミュニケーション)


アイカンパニーで「株式会社じぶん」を描くことが

①家族との時間や本業含め自分の活動について考えるキッカケになる
②自分がやっていることの全体像が理解できる
③ひとに伝えやすく、コミュニケーションツールになる

ということが分かりました。


また、このように「考え」「理解し」「他者とコミュニケーションする」ことで自分の中のキャリア観が変化していくのも感じました。

一番大きな変化は、「職業としての公務員の仕事は、会社全体の中の一つの事業部にすぎない」と考えられるようになったこと。同時に「公務員としての仕事は、家族との時間と並んで他と代替できない重要な取り組みであること」も分かりました。

そして、45歳までに「地方公務員事業部がなくなっても、何とか生きていける」ような状態になるという目標を決めるキッカケにもなりました。



ドナルド・E・スーパーという学者が提唱した「ライフキャリアレインボー」というキャリア理論があります。人はさまざまなライフロール(役割)の中で成長し、キャリアを形成していくという考え方です。

ライフロールには仕事(職業人)の他に、子ども、学生、親、市民、余暇人などがあり、あるときは同時に複数の役割を担うこともあります。

そして、人生100年時代。『ライフシフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット、東洋経済新報社)で言われるように教育→勤労→引退という3ステージから解放され、「ポートフォリオワーカー」などの新しいステージの実践者が増えている中で、私たちは、本業や家庭における役割にとどまらない様々な役割について考えるようになりました。


本業以外の取り組みを含めた広い意味(本来の意味)でのキャリアについて考え、能動的にそれを設計しようとするとき、この「株式会社じぶん」を描くことが、考えるキッカケにもなり、きっと思考を助けてくれます。



よかったら皆さんも一度、描いてみてはいかがでしょうか。

必要なら一緒に描くお手伝いもさせていただきます。(下記要領でご連絡ください)


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《個別キャリア相談概要》
【内容】①か②を基本にお受けいたします
①仕事を含む人生全般(=キャリア)上の困りごとや漠然としたモヤモヤについてのご相談(公務員以外の方からのご相談もお待ちしています)
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2021年2月に初の著書を出させていただきました!

主に若手公務員を対象に「公務員が充実した気持ちでイキイキと働くことが、住民の幸せにつながる」という信念のもと、「自分の人生のハンドルは自分の手で握ろう」というメッセージを込めて書かせていただきました。

そのあたりのことは、こちらの記事でもお伝えしています。

よろしければお手に取っていただけたら嬉しいです。

また拙著に関連する記事はこちらのマガジンにまとめて掲載していますので、併せてご覧ください。


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