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"普通"と殴りあってこい【Cplus参加日記Vol.1】

2021年2月20日。オンライン表現プログラム「Cplus」3期が始まりました。

ここから3月21日まで、週1・2回Zoomをほぼ1日つなげて、全国(なんと海外からの参加もある)のみんなと一緒にテーマについて考え、テーマに関したメッセージを世の中に届ける作品を作っていきます。

昨年10月に1期に参加したので、今回で2回目。前回のテーマは「豊かに生きる」で、いくつかのチームに分かれて発表を作りました。

僕のグループでは「自分にはよいところがあるのに自覚せず、ほかの人の良いところが気になってしかたない。でも本当は自分の良いところを見つめていくべきだよ」というメッセージを込めた劇をお届けしました。

これは、チーム共通で「豊かに生きる」を考えたときに、「知足」の考えを用いて、「自分が持っている良いものを忘れず、活用していく」ということが豊かに生きることなのでは?という結論に至り、そのような発表となったのです。

今回のテーマは「普通ってなんだ?」

なのでまず自分の「普通」に関して思っていることを。

しまさん的"普通"と対話で見えたもの

僕はいつからか、"普通"が憎くなっていました。多分、中高生くらいから、特にブルーハーツを初めて聞いたあたりからでしょうか。いじめられっ子でしたし。

"普通"があるから、自分みたいな存在は居にくいのだ、という自己中心な考えがあって。

実際、「こういうのが普通だから」みたいな、「現実には○○だよね」といわれるものが嫌いでした。

「普通勉強とか嫌いだろ」
「普通大学生になったら遊ぶもんだろ」
「普通20歳までに恋人に一人くらいできるもんだろ」
「普通社会人になったらこのくらいの話し方ができるものだろ」
「普通男だったらこのくらいのステイタス・人間性を持ってるもんだろ」

あたりでしょうか。

だから結論、僕には「普通なんざ存在しない」と考えていた。ある意味逃避行だったんだと思います。

だから、今でもパンクロックやロックミュージック、そして仏教の教えにのめりこんでいるのかもしれません。だって、その中には「普通」も「当たり前」も「存在しない」ことが前提になっている、説かれているんだもん。

いま改めて、「普通」が(もし)存在しうるなら、それは環境や育ち・能力、人生観が偶然その場、その地域、その世代の多くの人が合意に至る共通概念(場合によっては平均値)であっただけであり、それは外に出たら変わるものだ、と僕だったら定義するでしょう。


それでは終わらないから対話は面白い

一方で、今回参加者の方との対話で面白いことに気づかされました。

それは、「"普通"がなければ、社会は作れない」こと。

世の中の「普通」に動いているもの、ことがなければ、社会はすぐに壊れてしまうのでは、と。


この指摘にハッとさせられました。

憎きで、ちょっと冷静になれていなかったのかな(とはいえ冷静な判断で”普通は存在しない”つもりでもいましたが)と反省しています。

こういう、ひとつひとつの気づきが、話すことで見えてくること。

オンラインイベントなのに、特別な場だと思って、大事だな、なんて思いました。本気出してこういう話をできる場って貴重だと思うんです。

初日でありながら、気づきが多い、また少しゆがんだ自分を自覚した点で、よい日だったなあと思います。

明日が2日目。明日は作品を発表するグループの発表です。早く寝よ。


最後に、僕自身結構迷って参加したので、その参加を決断した理由を書こうと思います。

僕が楽しいと感じること=ありがたく思われること

なんだかんだで一番楽しいのは、ほかの人が楽しめていること、笑ってくれること、叶えたいことを叶えてあげられることだと自分では思っています。

最初にプログラムの参加説明会に参加した後、すぐにLINEが来ました。

しまさーーーーーん
普通って何?のテーマ、絶対しまさんいたら面白いと思うんやけど
参加しない?

※以下他も原文ママ

確かに、テーマは楽しそうだなーでもこの議論する余裕が仕事とかで無理かなーと思ってました。結構議論した後に、「検討しますね」と返してその場は終わりました。

しかしその後、過去仲良くなった人から

お寺というバックグラウンドを持っていらっしゃるしまさんの「普通」だったり普通じゃないものだったり一緒に考えて、お話を聞きたいなぁと思いました!
もしよかったら一緒に普通について考えて、疑ってくれませんか?

とか、ある人から誘われたときに

しまさん人気者というか、そりゃ人を惹きつけるあの雰囲気があればそりゃそうよね

と言われたので「僕のどういうところに?」と聞いたら

オンラインでも、誰かが話してるときにきいてるときの表情とかリアクションが素敵すぎて、あ、しまさんなら話してもなんでも受け止めてくれそう的な、、受け止めてくれそうというか、実際に一つ一つ受け止めてたからこその安心感が溢れてる!!
が、1番に感じたところやなー!!

とか言われたので、あ、これは求められてるんだな、一緒にやってくれることが喜んでもらえることなんかな、と感じ、参加する方に傾きました。

当初、そんなつもりなかったんですが笑

みんな、誘い方上手いなと思いました。お誘い、ありがとうございました!

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嶋田尚教(しまさん)
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