「離」
◇流行語。
先日、流行語大賞2024が発表され年間大賞は「ふてほど」だったそうだ。
全く聞いた事ない言葉なので「いよいよ自分も歳か」と思ったが毎日テレビを観る人からしても聞いたことがないようでズッコケてしまった。
つまり「流行語」という概念はオールドメディアによる情報が世の中の中心にあって成り立っていたもので、情報が多様化した現代では共通の価値観が存在せず、その為にどこか間の抜けた大賞になったのだろう。
そこで個人的流行語大賞2024を発表すると「闇バイト」「裏金」のダブル受賞である。
どちらの人達も闇属性、同じ穴のムジナという事やも知れぬ。
◇偏向報道。
一連の齋藤元彦知事を巡る件でオールドメディアの偏向報道が明るみになった。
偏向と呼ぶより、片方に酷く寄った報道であり最早報道の体をなしてない。しかし報道から客観性も俯瞰性も見られなくなって久しい様にも感じる。報道というよりゴシップに近い。
また今回の件によりネットVSオールドメディアという対立構造が生まれ、ネットの規制とか言い出す人まであった。正気の沙汰じゃない。そういう思想から過去どれだけの悲劇が生まれた事か。
しかしこういう事を言うと「ネットなんて嘘だらけじゃないか」とお叱りを受ける事もある。ごもっとも。嘘だらけである。しかしそりゃあ当たり前でしょうよ、としか言いようがない。
それに唯一客観的事実、中立、公正、というのは概念であり、そもそも存在しない。それは前提。
オールドメディアにしてもネットメディアにしても「何を言ってるか?」より重要なのは「何を言っていないか?」ではないか。
「なんでこの人はこの事に触れないんだろう?」
そう感じた時。そこに本音や事実があるからだろうと思えば良いのである。
◇紀州のドンファン。
大それたネーミングだとずっと思っているが、それは一旦置いといて今日(2024年12月12日)和歌山地裁で無罪判決が出た。
当然これで終わるわけないだろうが、先日流れていたTV番組に目をやるとニュースではなくバラエティ番組でこの事件をドラマ仕立てに放送しており目を疑った。
視聴率稼ぎに躍起な欲望が露骨でその下品さにドン引きしてしまった。
これは一つの真理だと思っているのだけど、企業は業績が悪化すると中の人が悪化する。つまり人間関係が悪化する。
するとそこから出力される商品やサービスも、やっぱり悪化する。その下品さに顧客は離れる
儲けだけが目的になり理念も指針も壊してしまう。これは企業の背骨みたいなモノだから、こうなるともうその企業は終わり。そういう企業をこの目で見た事もある。
時折目に入るテレビ番組を見ると、そういう下品さを視聴者は無意識に感じ離れていく事がわかる。
視聴率低迷は
「ネットに取られた」のではなく
「テレビから離れた」というのが本当だろう。