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語るストーリー、語られるストーリー #noハン会 における販売レポ

プロモーションにおいて「ストーリー(物語)で売ろう」とはよく耳にする話だが、別に誰もストーリーを売っているわけではない。作品(モノ)を売っているのであって、そこを履き違えてはいけない。と、最近は自分を戒めてきた。

褒められた話ではないが、私は恨みつらみを書くのが少しだけ好きなのかもしれない。ずっと貴和製作所にいたい...社会不適合者のための作業所って、必要じゃない?  ひどいタイトルだ。確かにこれもストーリーではある。でも、だからかわいそうな私たちの作ったこの作品買ってくださいませんかって、そういうわけにはいかない。社会問題としてこの話が重要なのは私は百も承知だが、販売としては、あくまでこれは舞台裏の事情でしかない。


作り手が「語る」ストーリー

ストーリーといえばフェアトレード商品だが、これも変わってきているらしい。以前参加したブランドについてのnote勉強会でも「アフリカっぽさで売ろうとするのはもう古い」的な話があった。極端に言えば、いかにも「アフリカでの手作り」的な雰囲気で、アフリカの人たちの生活を救うために買ってくださいよ(買わないと非情ですよ)的な売り方のことだ。

今の時代は、雑貨屋さんでとっても触り心地の良いマフラーを手にしてなんとなくブランド名を検索したら、webで初めて「震災被災地の女性による手仕事作品である」ことがわかる、そんなのが最高なのだという。確かにな。


だから、しばらく私は黙ることにした。私とパートナーの天然石マクラメ(編み)ジュエリー「ひかりのいしむろ」の作品自体は、特徴が際立っているようで...他の天然石マクラメ作品とどこが決定的に違うのかと言われたら、石を選んでいる人、作品にしている人が他とは違いますとしか言えなかったから。それぞれの石の特徴、制作エピソードの小さな発信のみを重ねていた。


ストーリーは購入者にも「語られる」

そうしたら何が起こったか。驚くことに、頼んでもいないのに、お客さんが、勝手にストーリーを語り始めたのだった。

小説でもエッセイでも、書き手がいて、読み手がいる。その作品、一体どちらのものか。実は、よくわからない。書かないと始まらないが、読まれないと終わらない。それはハンドメイド作品もまったく同じなのだった。

先日、ハンドメイド作家として参加した「noterハンドメイド展示交流会(非公式)」略して #noハン会 でもそんな事件があふれていて... とても嬉しかったので、その一部を紹介したい。

ハンドメイドの場合、作家が語るストーリーが仮になかったとしても、購入者が語るストーリーがあるということをけして忘れてはいけない。そのことを身を以て知ることができた日だった。


※以下の写真は作品例です。


体育会系の男性の方にご覧いただいた。買っていただけるとは正直思っていなかった。(笑)ご本人も、アクセサリーには縁がなくて...的なお話をされていたと思う。しかし。アクセサリーは縁遠くても、その方はランナーであり走る際のお守りがあるといいなあ、とおっしゃる。山から山へと走る彼の腕に天然石ブレスレットが光る光景を言われて初めて想像して、それってなんて嬉しいんだと心が湧いたのでした。(こちらのnoteより引用させていただきました)
しかも、神社にお参りしてくるの?なんて羨ましい!

そうそうひかりのいしむろで旅の守護をオーダーしました。 
日程はまだ確定してませんが11月下旬に高野山から熊野古道小辺路を通って熊野本宮大社、そこから更に熊野古道中辺路を通って熊野那智大社、熊野速玉大社、最後に熊野の神々が降臨した神倉神社まで踏破しようと思ってます。



他、邪気払い的なお守りとして何か...と探されていた方にはどこまでも透き通る水晶のペンダントが渡って、とてもしっくり来ていたり。やっぱり何か欲しいですとおっしゃる方の気持ちには、光を受けて青や緑に反射するラブラドライトのペンダントがしっくりはまりました。感性UPの石言葉もありnoteを書く際のお守りになるかもというお話もいただき、喜びと共にお渡しすることができました。

もう一つ、私たちの作品をお迎えいただいた方のnoteからの引用をさせてください。作品についてのみならず会場全体へのコメントだが、ストーリーは受け手が「勝手に見えてくる」くるものでもあることがよくわかります。

以前書いた通り、数々のドラマがそこにはあった。
けれど、「語りかけてくる」なんて、とんでもない。
それは「勝手に見えてきた」。


過去にも、ブレスレットの石の数を家族の人数に重ねて購入を決めてくださった方がいらっしゃったり、ご本人の星占いの結果を元に石を選んでくださった方もいらっしゃり、もう、私が語らずともすでに、作品のストーリーは手に追えないくらいに溢れていた。


きっと、帰宅されて次の日身につけてみてその方の生活の中で石はもっと輝く。石に守られてその生活も輝く。ストーリーはその中でさらに生まれていくだろう。

それから、参加者さんのお子さんも熱心に見てくださって、そのことも忘れられない。やっぱり小さなお客さんは侮れない。彼は、「これお母さんにあげたら絶対喜ぶよ!」と、数あるネックレスから1つを選び抜いて、振り回していて(笑)これまたなかなかのセンスで、とても嬉しかった。

夏限定のシーグラスピアスも。ノンホールピアス。たくさん悩んで買っていただいたみなさん、ありがとうございました♡

石が好きを公言(?)される方とお会いできたのもとても嬉しかった。私が「これは一番良いだろう」と思うものをきっちり買っていただいて、石好きの仲間を得た喜びたるや...。語る、語られるというよりも、もう作品を交えて語り合う領域に入っていきますね。(また語りましょう)



途中からエピソードに触れると止まらなくなり、長くなってしまいました。。

天然石作品を見てくださったみなさんから語られるストーリーの声を会場でたくさんお聞きすることができて、こんなに嬉しいことありません。

今回のイベントに事情により急遽来れなくなってしまった、ゆいさん。いらしてたらこれとか、楽しんでくれるかな?なんて思いながら展示をしていました。ゆいさんにもいろいろなストーリー、生でお聞きしたかった...!(どころじゃなく、むしろゆいさんの作品の話をしたくなるに決まってるけど)

 次回はきっと!!

今までnoteに書いていただいた語られたストーリー、こちらにまとめさせていただいています。よろしければこちらもぜひご覧ください。


そろそろ、今度こそ、ひかりのいしむろが「語る」ストーリーも顔を見せはじめているので、そのことはまた後日改めて書かせていただけたらと思っています。


8/25(日)のnoハン会で作品を直接見てくださったみなさん、お迎えくださったみなさん、そして会場費をまかなうほどのサポートをくださった皆様、本当にありがとうございました。この物語あふれる空間はけして忘れられません。


ひかりのいしむろ  店主 原口あゆみ

※見そびれた!書いそびれた!そんなみなさんは上記リンク先のbase shop、あるいはインスタグラムへ遊びにきてください♡
ブレスレット、海の光ピアス(シーグラス)はオンラインで出品していないため、以下インスタのDMか、ツイッターのDMまでご連絡ください。

※noハン会の全体レポートは、みなさんの記事を読んだのちにまとめさせていただけたらと思っています。もういっちょ、お付き合いいただけたら嬉しいでーす!!



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あゆみむ
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