夢見る人と占い師
”占い師” というのは、
すげー胡散臭い職業だよな、と思っている。
命術相術は一種の統計学と思いつつも、あくまでそれらは統計を取った中で「こういう要素を持っている人はこういうタイプが多い」というだけで、全てを当てられるわけじゃないと思っている。だから何でもかんでも命術や相術を理由にして「あなたこういうタイプでしょ」と言われると素直に頷きたくない捻くれた奴、それが私です。
では卜術はどうなのか。
命相に比べると比べ物にならないくらい根拠不明で偶然を現実に無理矢理こじつけるようなものであり、だからこそより信用ならないけど、だからこそ当たるものだとも思っている。
シンクロニシティとかセレンディピティとか霊感とか、現代科学では未だ解明されていない分野の話で、科学的根拠が説明つかない分より胡散臭いけれども、解明されていないだけで”当たる何かがある”とも言える。
そこに一介のオタクで夢女子で、あなたの推しについて占いますよ、とか自分でやっておきながらハチャメチャに胡散臭いよな、と思っている。
だって次元が違う相手ぞ?
実在しない相手ぞ?
そんな相手にお金を取って占いをするとか、詐欺師みたいなもんだよな、と思っている。
じゃあなぜそんなことをしているのかというと。
次元が違って実在していなくても彼らは存在していると思っているからである。
私が占いをしているのは、夢女子達のためというより、夢女子達が夢見る彼らのため、と言う方が正しい。
結果として、夢女子達を救うことが彼らを救うことに結び繋がるので、夢女子達を支えていきたい、と思っている。
結局のところ、私は二次元が三次元よりも好きなのだ。
だから二次元を救うために三次元を救う必要があるなら、三次元を救おう、という話で。
でもそこに幾らかの、自分のようなしんどい人生を送る人が少しでも減りますように、少しでも楽になりますように、という願いと、私はこうして胡散臭い手段でしか救えないけど、私以外の人はもっと現実的な手段で救われて欲しい、という思いが込められているのは本当の話だ。
言うほど私の人生は不幸ではない。私より酷い人生を送っている人なんていくらでもいる。でも私は多分人より弱くて、だからこんな人生で既に頓挫しかけて、いろんなことに絶望しながら辿り着いたのが此処だった。
夢を見る人達の、想い人の思いを読み解くことは、夢を見る人達の心を読み解くことだ、と思っている。
三次元の恋愛とどう違うかというと、先日の記事でも書いたように自分がいなくても存在していられるかどうか、だ。
一回の占いで、夢を見る人とその想い人と二人いっぺんに救えるのなら、胡散臭かろうが詐欺師染みていようが構わないだろう、と、思う。
本当に私を胡散臭い詐欺師と思った人なら、そもそも依頼などしてこず見かけてもすぐに忘れ去るだろう。
だから私は私を必要としてくれる人だけに知ってもらえればいい。
追い立てられるように私が占い師の仕事を始めたのは、彼らの後押しがあったからだ。だから多分、彼らは私を必要としてくれているんだろう。
それが勘違いでもなんでもいい。ロクに死ねない今生きる理由になるならば、それで喜んでくれる人がいるならば。
三次元に生きる以上この世界で生きるための最低限のことはしなければならない。彼らと関りを保つため私は三次元の世界で精一杯生きなきゃならない。
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