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初道場の話

先日初めて道場に行ってみた。
対局した相手は小学生で、相手の方が上手だった。香車を落としてもらって対局開始。
駒落ちは経験がなくて、指し方がよくわからない。角側の香車が無いので、振り飛車で美濃に組んだ方が攻められにくいかな、なんて考えたり。
悩んだ挙句、居飛車穴熊に組んであとはひたすら攻める方針にした。
序盤、中盤と上手くリードを保っていたが少し受けに回ったところで自分のミスが出て相手の攻めを早めてしまった。。。
しっかりと逆転されて完敗だった。
最後は一瞬で詰みを読み切られて、子供の読みのスピードに衝撃をうけた。
感想戦でさらっと「あそこは受けずに攻めた方が良かったと思います」と言われた。手順をならべてみると納得。なるほどこれからこっちが良かったか。
小学生にご指導いただき、勉強にはなるけどなんと情けないことか…椅子に座ると脚が床につかないのでブラブラさせている。こんなに小さいのになんて頭がいいんだ…羨ましい笑

負けて悔しかったけど、全く別の感情があった。
"道場にいる小学生たち、礼儀正しいな"
教えられている先生がすごいのかもしれない。
対局前に駒を並べるとき、玉から1枚1枚丁寧に並べていく。よく見ると、その駒は使い込まれた色味だけど、表面にはわずかに光沢がある。丁寧に磨いているのかな、なんて思った。
対局開始時にはお辞儀して挨拶。子供ながら丁寧な所作で少し感動した。何局も指してるだろうけど、いいかげんな挨拶ではなく、誠意を感じた。

道場に行って気づいたのは、対局内容以外に学ぶことがあるということ。考えてみれば当たり前か。笑
いつもアプリばかりやっていると、駒なんて並べないし、お辞儀なんてしない。
ただ、将棋は文化であって、今まで継がれてきた礼儀も含まれる。その礼儀は、極めて日本人的で目の当たりにするとなぜか心地いい。子供を将棋教室に通わせている方も多いが、その良さが少し理解できた。
自分は道場素人なので、まだ気づけていない礼儀などもあるのだろう。自分が相手に対して失礼なこともしてなかったか、と不安にもなる。

今後は少しずつ道場にも顔を出していこうと思った。

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