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シカクのひみつマガジン

大阪のZINEセレクトショップ「シカク」のマガジン。業務日誌、ゲストの読み物、音声や動画、昔のメルマガや出版物からの蔵出し記事などを月4〜5本更新します。連載ごとのまとめは「ハッ…
定期購読500円で、毎週更新される記事を全て読めます。150円で1記事だけ読むこともできます(たま…
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#エッセイ

もう死んだ尊敬する友人 VS AI(古賀及子のエッセイ)

日頃から足がよくむくむ。パソコン仕事のためか、肩甲骨のきわのあたりがひどく凝る。夕方にな…

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SAVASと私のあとはこれだけ(古賀及子のエッセイ)

プロテインのSAVASを、ついに、私も飲んでいる。 粉末のを、毎朝シェイカーで水に溶かしてカ…

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海に行くとはどういうことか(古賀及子のエッセイ)

 「海に行く」とは、海に行くだけのことではないように思う。  幼少のころ、神奈川県の葉山…

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未来だった2008年、未来ではない2024年(古賀及子のエッセイ)

“もはや未来ではあるが、それにしては案外古い商店が残っているものだな” そう、思っていた…

個性豊かな面々の不在と私たちのコピー機(古賀及子のエッセイ)

夏、あまりの暑さに家を飛び出した。 クーラーはある。熱中症にはぜったいになるまいと温度計…

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このネットスーパーはようすがおかしい(古賀及子のエッセイ)

ようすのおかしなネットスーパーがある。 今の自宅に引っ越してきた00年代後半のころはまだ生…

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あらかじめ存在するものに興奮する(古賀及子のエッセイ)

傘のことを、私はなにも考えていない。 近所に女子校がある。ある雨の日、学校から駅へ向かう生徒たちのうねりとすれ違った。弱い雨で風もほとんどないから、傘で十分に雨は防げて人々の顔は明るかった。並んで、きゃらきゃらおしゃべりしながらゆっくり歩いていく。 ちょうど下校の時間なんだろう。歩く私と行き交うように向こうから次々制服の彼女たちはやってくる。しばらくすれ違い続けて、はっとして気づいた。 傘が、みんな、ちゃんと傘だ。 模様の入ったもの、柄のもの、すこしアールが深いもの、

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地下の雀荘(古賀及子のエッセイ)

母の実家は都会の魚屋だ。バブルの時代に料亭に魚を卸しまくって儲かって、3階のビルを建てた…

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冷えという穢れ、祓いのための温熱(古賀及子のエッセイ)

安産を目的としたお灸の治療院に通っていたことを、最近急に思い出した。 思い出したのはいい…

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私をおいて死なないで(古賀及子)

会ったことのない人の通夜に連れて行かれたことがある。 中学生の頃だ。亡くなったのは隣町の…

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私が4000gの赤ん坊を産んだ日、同じ病院で5000gの赤ん坊が産まれた(古賀及子)

私が4000gの赤ん坊を産んだ日、同じ病院で5000gの赤ん坊が産まれた。 息子の話だから、もう16…

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買い物かごに人生が映るとき(古賀及子)

スーパーで買い物をする。買い物かごに人参と、じゃがいもと、玉ねぎを入れる。豚肉を入れる。…

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モテる友人を持ったわたしのあまりに単純なミス(古賀及子)

とにかくモテる人だった。 知り合ったのは当時全盛期だったミクシィの、コミュニティのオフ会…

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古賀及子『吉祥寺が集まって解散した』

急に吉祥寺が集まった。 通った短期大学が近くにあって、かつては同級生とよく遊んだ。服でも本でもなんでも手に入って、お茶を飲むのもご飯も食べるのもたくさん店がある、私にとってはじめての、自由に遊べる東京が吉祥寺だ。おとなになってからは新宿や渋谷にそれが移って、濃い縁がなくなってしまっていた。 先日、お世話になっている方がかかわる小さなイベントがあって久しぶりに行った。終わったあとで同行の友人が探してくれた店でご飯を食べて、あちこち寄ることもなく帰った。 自宅に戻ると高校生

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