見るということ
「りんごを3時間みてください」
というと結構大変そう、無理と感じる方が多いかなと思います。
実際、私の行なっているデッサン講座は1回の講座が3時間近くあり、その間に見るモチーフは、初めての方はりんごなので、りんごを約3時間見ていただきます。
ただ見るということはちょっと持て余しそうな気がしますが、
観察して絵を描いていくには結構あっという間な時間です。
ここ最近、音楽はイントロや間がなかったり、動画もショートが人気だったりと、
早く短くなってきている印象を受けます。
そんな感覚の時代に、3時間はかなり長いと感じることでしょう。
しかし、見えてることを、見えてる3次元のものを絵でいうと2次元に画材を使って変換してアウトプットするというのはそれだけでも手間がかかり、なかなかのことを実はしているのですが、それは描いてみないとわからなかったり、意外と描く方が気づけることも多かったりなど観察を通して発見が沢山生まれます。
見るだけでなく、描いていくと面白いのが、
最初は上手く描けないんです。
でも、それは上手いとか下手とかそういうことだけでなくて、
自分が今どう見えているかが知れるきっかけにもなるのです。
なんか変、気持ち悪いと感じる感覚がまず動物的に正しい。
人によっては太くなっちゃったり、細長かったり、
人間て整えてしまうので、自然の歪みのあるリンゴが綺麗なまるっとしたりんごに
なってしまっていたり。
違和感を感じるところが何かを理解し、補正できれば正しく見ることが出来、
描くこともできるようになります。
立体的に描くというのは2次元の紙の中にどう3次元的に感じるかを目の前のもを3次元的な構造を理解して描くので、また一歩観察と理解と、画材を使いこなしていくというプラスアルファが必要になりますが、形だけはまだその前なので、意外と気づきやすく、すぐ直って描けるようになる。理解できれば誰でも。
ただ自分で発見し、直せるようになるっていうことが、結構時間がかかります。
私の講座は、手助けはさせていただきますが、基本はあまり手を入れず、ご自身の理解で表現できるような講座のため、基本はご自身で描いていただきます。
なので、なんだろう、なんか違うってやって、そこに画材のことを知ってもらったり、立体に描くポイントなどをやっていくと3時間くらいあっという間。
早かった!、あっという間だった!と皆さんおっしゃっていただきます。
でもそういう風にじっくり目の前のものに向き合うことって大人になると特になかなかない時間ですよね。
自分と向き合う時間、目の前のものと対峙する時間、意外と自分が知れる時間になります。
そして目が今よりよく見えるようになります。(視力は上がりませんが)
ただいつもこの感覚だとちょっと疲れてしまうと思いますので、たまにご使用いただけたら楽しいかなと思います。
時々ちゃんと見てあげないと、
リアルな目の前のことが何も見えていない、
しかも気づいていない、
という結構危険なことに、もしかしたらなってしまうかもしれません。
何が自然で、何が不自然なのか、
今ある目の前のものに触れ、ただ過ぎ去ってしまうのではなく、目の前や隣り合うものや人や出来事を大切にしていきたいな、
大切に過ごしてもらえたらなと願ってなりません。
そんな想いを込めたART Workshopや、これから私独自の講座も展開予定(只今準備中!)ですので、どうぞお楽しみに!
SHIKAKU workshop
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