「役に立つ」かつ「意味がある」語学教材づくりのアプローチ
\ 今年度中に語学教科書を少なくとも2冊、俺は出す! /
と常日頃言っているのですが、これは目標ではなくてノルマです。
なぜなら、来年度以降の活動から逆算すると、今年度中にはこれやっとかないとヤバいなーと思ってるからです。
具体的には、3・4日前の投稿を読んでいただけるとありがたいです。
なぜ2冊?
では、なぜ「少なくとも2冊」なのかというと、試したいアプローチが2つあるからです。
というのも、僕は、「理想的な教材」とは、「役に立つ」かつ「意味がある」ものだと考えています。
このあたりの議論は、前提として、山口周さんなどが提唱されているように、「これからは『意味のある』人が勝つ」というのを踏まえています。
ざくっとまとめると、いまは「役に立つ」人や物が溢れかえっている世の中なので、相対的に価値が下がってしまっている。むしろ誰かにとって「意味のある」人や物が選ばれる時代がきてるよね…という話です。
僕もその考えに大賛成ですし、実際そのような時代に入りつつあると肌感としても実感があります。
語学の話で言えば、AIを駆使した自動翻訳の精度がバリバリ上がっている昨今、「役に立つ」だけの教材は、あまり価値がなくなるだろうと思います。だって、人間がそれを習得しなくても、機械がやってくれるから。
もっと言うと、「役に立つ」だけでもダメ、「意味がある」だけでもダメ。
「意味がある」だけと言うのは、単語を覚えるのに全く役に立たない単語帳とか、文法の理解に全く役に立たない文法参考書とか…俯瞰で見るとなんだか少し興味が湧いてくるけれど、とりあえず差し迫った状況において語学教材としての価値は、まあ、ないですよね。
2つのアプローチ
ということで、「理想的な教材とは『役に立つ』かつ『意味がある』ものだ」という前提の上で、そこに辿り着くためのアプローチを考えてみると…
・「意味がある」から始めて「役に立つ」要素を加えてみる
・「役に立つ」から始めて「意味がある」要素を加えてみる
という2つが考えられます。
1つ目について熱く語ったのが、先日の以下の投稿です。
「意味がある」の代表格がアートなわけですが、言語芸術といえば小説です。
他にもエッセイとか漫画とか、少し探ってみる手はあると思うので、今必死になってシナリオの書き方を勉強しています。
この方向性で攻めていけるのは、中級者レベルかなと思います。
学習者が、小説などから「意味」を感じとるための語学レベルを備えていなければ成立しないからです。
2つ目について言えば、「役に立つ」従来の参考書に、「意味がある」新しい要素を加えてあげれば良いという考え方です。
これについては、公教育の現場においては「アクティブ・ラーニング」を代表とする指導方法が提唱されていたりもするので、実は先行研究は少なくないと思います(再現性のある成功例は多くないと思いますが)。
中でも僕が気になっていて、実践してみているのは「ゲーミフィケーション」という手法です。
この手法は、特に初学者に向けて有効だと思います。
「ゲームに熱中して楽しくプレイしていたら、気づかぬうちに中国語の基礎文法を身につけていた」というのを追いかけています。
最近、「やさしい中国語」というサイトを作って公開していますので、興味があったら、覗いていただけると超超超超喜びます。
まとめ
ということで、これら2つのアプローチを試すために…
\ 今年度中に教科書を2つ出すよ! /
頑張ります。
次回からは、もう少し具体的に、目指している完成形や、それを実現するために必要な予算など、現実的な話をしていきたいと思います。
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