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『咳』ポエトリーリーディング新作

YouTubeにてポエトリーリーディングの新作を公開しました。

遠距離恋愛をテーマに2017年に書いた詩です。
普段、恋愛モノを書く事がないので (モテた例しのない男の寂しい妄想のため)
YouTubeに公開しているなかでは非常にレアだと思います。
3年以上の時をこえて
今ここに現出。

2017年はちょうど営業部に転向したばかりの頃で
東京のサラリーマンと、地方に住む恋人の
スマホ画面内での関わりを妄想しました。

曲作りとしては
非常に「朗読的」に仕上げました。
スタジオの時計の音を使ってみたり、
中盤からストリングスの展開と、
アウトロの盛り上がりでドラムの打ち込みはありますが
シンプルですっきりしたものを目指しました。

感想などなど、良かったらいただけると叫びます。
ちゃ、チャンネル登録していただけた際にはあばれますね。

明日は今年最終日ですので
2020年に公開したなかの、推させていただきたいセレクションの記事を書こうと思っています。

君が密かに泣いた夜
何も知らない僕は明るい言葉かける
咳払いの様な返事が妙に刺さる

僕らを進ませるのは追い風じゃない
転ばぬよう 支える向かい風

平均の陰に身を潜め
人混みの中で風邪をひく
自分探しの果てに 自分を見失い
残った いとおしい幻影


一つ 二つ
咳をするたびに
三つ 四つと
吹き飛ばされる 言葉

指でなぞるだけの愛で
何を伝えたい
本当の声まで 剥がして

静寂の部屋に身を潜め
白みゆく空に今日を知る
朝を求めた果てに 容易い夜明け
消える 日の目の概念


いつだって 戻れはしなくて
いつだって 進むのは困難だ
立ち止まったって
立ち止まれているのかもわからない地面の上で
君にいてほしい


満員電車に身を潜め
一般論の中で丸くなる
それでも妥協の中に顔を出した
小さな 言葉の反抗期

僕が密かに泣いた夜
何も知らない君は明るい言葉かける
咳払いをひとつして
その身の丈を 抱きしめる


〜クロマトのプロフィール〜
2018年よりYouTubeにてポエトリーリーディングを開始。
都内のライブ等にも出演しながら活動する25歳。
作詩作曲、映像編集、木炭画など。
「分離できない生と死を詩う」

↓YouTubeチャンネルはこちらから↓
https://www.youtube.com/channel/UCXlHwSdEk5-49ObmxqveN4Q