見出し画像

世界のロゴ(9) トヨタ自動車

世界中のロゴ マガジン


トヨタ自動車

英語名:Toyota Motor Corporation
業界:Automotive
創業:1937年

トヨタのウェブフォント

海外向けの場合:ToyotaType

企業概要

トヨタ自動車株式会社Toyota Motor Corporation)は、愛知県豊田市に本社を置く日本最大手の自動車メーカー。愛知県刈谷市に本社を置く豊田自動織機を源流とするトヨタグループの中核企業。ダイハツ工業と日野自動車の親会社、SUBARUの筆頭株主。通称はトヨタ、TMC。

トヨタグループ全体の2023年の販売台数は1,123万台で4年連続で世界1位(*2)
。世界最大の自動車メーカーの1つで、2021年時点の単独売上高は全世界の企業の中で世界9位。売上高、営業利益、時価総額、従業員数という点において日本最大の企業です。

東証プライム市場およびニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業で、かつ日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。

トヨタの歴史

割愛。

トヨタのロゴ

Image source: Logo 1000

トヨタ自動車は、世界の自動車産業を語る上で欠かすことのできない、最も有名で影響力のある日本の自動車会社のひとつです。 トヨタ自動車の自動車は、その品質、耐久性、多彩なデザインで有名です。 トヨタのロゴは日本国外でもよく知られています。

日本で最も有名な自動車メーカーのひとつであるトヨタが、1933年に繊維と織機の生産を専門とする会社として設立されたことは、あまり知られていません。しかし、今日の伝説的な企業の歴史は、豊田佐吉が最初の自動織機を発明した1920年代半ばにまで遡ることができます。 1929年、豊田氏は自分の発明の権利をイギリスのプラット・ブラザーズ社(Platt Brothers & Co.)に売却することを決め、その資金で自分の会社を立ち上げました。

残念なことに、佐吉はすでに死期が迫っていたため、息子の喜一郎に資本金を遺贈し、そして資本金とともに、自動車製造会社を作るという夢も遺しました。そこで喜一郎氏はヨーロッパとアメリカを旅し、当時の大手自動車メーカーから学ぶことにしました。 帰国後、豊田喜一郎氏はガソリンエンジンを搭載した自動車の開発に着手し、1935年に発売を開始しました。

トヨタ自動車が独立したのは1937年。 この年がトヨタの歴史の始まりとされています。 しかし今日私たちに馴染みのあるこの名前(トヨタ)が正式に採用されたのは1941年。 その理由は画数。「 トヨタ」は八画で、縁起が良かった(*3)。

1980年代後半、豊田喜一郎氏はトヨタ自動車を国際市場に投入する時期が来たと判断し、そのため新しいロゴが必要となりました。コンペが行われ、2万人以上が参加しました。 優勝者は、アルファベットのグラフィック・デザインのひとつであるカタカナ文字の変形を提案。 そして、このコンセプトが同社の経営陣に大変気に入られ、現在も日本の自動車メーカーで使用されており、自動車マーケティングの歴史において最も象徴的なロゴのひとつとなりました。


1935

Image source: Logo 1000

豊田自動織機の最初のロゴは1930年代にデザインされたもので、赤と白の菱形とその中央に刻まれた文字が特徴でした。 レタリングは太字の滑らかなサンセリフ体。ブランドのパワーとプロフェッショナリズムを完璧に反映していまし。 赤と白のカラーパレットは、情熱、愛、エネルギーを表しています。 この2色は、1950年代に初めてトヨタのロゴに登場したモノクロームとともに、ブランドの特徴となっています。


1949

Image source: Logo 1000

1949年に日本語のロゴが作られました。 最初の10年間はこのロゴが唯一の公式ロゴでしたが、1958年に国際版の新しいロゴがデザインされました。 しかし、アジア版は1989年まで使用されました。赤い丸は、他でもない日本のシンボル由来。


1958

Image source: Logo 1000

アメリカ市場向けの最初のロゴタイプは1958年にデザインされました。 レタリングは、Times New Romanによく似た太字のセリフ体でした。


1969

Image source: Logo 1000

ロゴのワードマークは1969年にサンセリフ体に変更されました。


1978

Image source: Logo 1000

カラーパレットは1978年に赤と白に戻されました。 現在も使用されているロゴタイプは、以前のバージョンよりも太くバランスの取れた線が特徴。 文字の尾と棒はわずかに短くなり、字間が広がり、落ち着きや貫禄が出ています。 赤はトヨタのメイン・コーポレート・カラーですが、今日、ロゴタイプは伝統的な赤地に白の他に、モノクロやグレーのパレットでも見られます。


1989

Image source: Logo 1000

象徴的な楕円形のエンブレムは1989年にデザインされ、それ以来変更されていません。 トヨタの徽章は、水平に配置された1つのメインの楕円と、その内側に小さく重なる2つの楕円で構成されています。 楕円はTOYOTAの社名のすべての文字を形作っています。

制作は日本デザインセンター。


2005

Image source: Logo 1000

2005年のリデザインでは、赤いグラフィカルなエンブレムが文字の上に移動して立体的になり、その色もグラデーションのかかったシルバーに変わりました。バッジは拡大され、エンブレムの輪郭が強調される一方、文字部分はほとんどそのままで、赤の色合いだけが濃く深くなりました。


2019

Image source: Logo 1000

2019年に行われたトヨタのビジュアル・アイデンティティのリデザインでは、象徴的なエンブレムの輪郭が洗練され、モダンな黒のサンセリフのロゴタイプと赤の正方形のなかで白でシンボルマークが描かれたものになりまいた。 新バージョンのワードマークの書体は以前のものを踏襲しています。


2020-現在(2024)

Image source: Logo 1000

2020年、日本ブランドはビジュアル・アイデンティティをシンプルにすることを決定し、テキスト部分を完全に削除し、象徴的なシンボルを唯一のロゴ要素として残しました。いわゆる「デブランディング」化されたものとなりまりました。


メモ

トヨタのおもしろいところは、商品のラインナップが多用であり、安価の自動車から高級車までのレンジが広いところ。ただしやはり高級ブランドになると独自のブランドを形成して、いくぶん母体との切り離しが試みられています。レクサスやクラウンなどがそれに該当します。

一方でラウンドクルーザーは希少性がその価値を強化し、トヨタのロゴが一層映える、ブランドになっています。


関連記事



参照

*1 Wikipedia English


*2 Wikipedia 日本語

*3 Logo 1000

*4


いいなと思ったら応援しよう!

しじみ |デザインを語るひと
よろしければサポートをお願いします。サポート頂いた金額は、書籍購入や研究に利用させていただきます。