双極2型(気分障害)の脳内〜ある1日の様子〜07

今日は一日中寝ていた。罪悪感だけが増えていく。
起きて薬を飲んで、また床に着く。眠れない。
あたりまえだ、一日中寝ていたのだから。
あたりまえのことに気がつかない。それもまた鬱なのかもしれない。

夜になりやっと動けるようになった。ご飯を食べる。
ご飯を食べるという行為に対して疑問を抱きつつ食べる。欲求には抗えない。
生きることを半ば強制されつつあるこの世の中、人間が生きてくためには食物を食べるという行動をしないといけない。しかし、その行動さえ、嫌になる、拒否権を持ちたくなる時がある。
食べないと死んでしまう。それは自然の摂理。
お腹は空く。だから食べる。当たり前の出来事。
疑問がなぜ浮かんでくるのかわからない。
しかし、疑問が浮かんでくるものは仕方ない。

寝静まった夜の時間はとても居心地がいい。
太陽光は苦手だ。
明るいと無理に性格まで明るくしないといけないと、気を使ってしまうためだと思うのだが、本当のところはわからない。
夜にタバコをふかしながら、発泡酒を飲むのが好きだ。そんなに深酒することはないのだが。コップに二杯程の発泡酒を飲むのがとても良い。
医者の観点からすると、アルコールを摂取することは望ましいことではないだろう。きっと。
まぁ、コップ二杯だから許してくれという希望的観測が心の中にある。

うつとアルコール依存性との因果関係はわからないが併発してる人は多いと聞く。
なんとなく体感だが、わかるような気がする。
毎日の出来事を忘れられる。アルコールを飲むと。
だから依存性になるまで飲んでしまうのだろう。
依存性になると、病院に入院したり、依存性改善プログラムを受けたりと大変な治療が必要だと効く。
アルコール依存性だけにはならないようにしないといけない。自戒。

好きなアーティストの訃報のニュースのショックは薄れつつある。
「人間は忘れる生き物だ」と誰かが言っていた。
確かにそうであると思う。
「忘れる」とはどういう状態なのか。
私が思うに、「脳の深い場所(記憶容量)にしまい込む行為」ではないかと思う。
嫌なことがあったときに、精神に異常をきたさないように、奥深くに仕舞い込み鍵をかける。ふとしたトリガーで思い出すことがあるだろう。読者も経験した事はないだろうか?
いわゆるトラウマやフラッシュバックと言った種類の物も含まれる。
「ああ、今年は〇〇さんの命日だな」と思い出すこともあるだろう。
これが「忘れる」ということではないだろうか。

人間の記憶量は17ペタバイドと聞いたことがある。これはペタバイドはギガバイトの千倍の容量である。一生分の記憶が残っていることになる。
それが思い出されることを「走馬灯を見る」ということだろう。

私もいつかは走馬灯を見る日がやってくるのだろうか。
いい記憶だけを思い出し、いい気分でその日がやってくることを切に願いたい。

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