私に妹がいたら
「ち、いもうと、いらにゃい。」
2歳の私が妹をいらないと言ったから、
私には妹はいない。
姉との二人姉妹で末っ子。
従兄弟を合わせても末っ子。
この間、5歳のお友達と公園で遊んだときのこと。
その子は息子を可愛がって、一緒に滑り台がしたい、ブランコで遊びたい、と何かと伝えてきた。
その子は、5歳ながらに弟がほしいと言っているそうだ。
ちょっと大きくなってきた女の子は、お姉さんに憧れる。
小さい子のお世話がしたい!と思う子が多いような気もする。
しかし私は
2歳という小さい頃から、
小学生になっても、
中学生になっても、
一度も妹や弟が欲しいと思ったことはない。
世話好きではないのか?
小さいながらに、末っ子は可愛がってもらえることが分かっていたのか?
もし私に妹がいたら。
一緒に公園で遊べただろうか。
好きだったヘアピンを渡せただろうか。
大人になっても、一緒にドライブしたりカフェに行ったりしたのだろうか。
私はどのように過ごしたのだろうか。
末っ子人生の私であるが、もし末っ子ではなかったら今とは異なる性格だったと思うし、異なる人生になっただろう。
もしもの人生について考えをめぐらせている贅沢な時間。
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