ひとりそたぶ816 恋愛(3回目)

816回目は「恋愛」です。3回目です。

ではご覧下さい。

一夜の幻影
漫才/やがて俺もマトモな生活を見つめ彼女と暮した ある日彼女は涙ぐむ笑顔の中でつぶやいた

向井:私事なんだけど結婚しまして。今新婚ホヤなんだよね。

真中:何か強烈な磯の香りを放ってそうな生活ですね。

向井:式場で、結婚生活を止める時も一緒に添い遂げる事を誓いますかって言ってさ。

真中:やめるの字が違いますよ。結婚止めて一緒に添い遂げてるのはりゅうちぇるの所だけですよ。

向井:で、ハネムーンよ。蜜月よ。近所の養蜂場を見学した。

真中:蜜部分にしか注目しないハネムーン、前代未聞ですよ。

向井:ハネムーンが終わったら新居に引越しよ。前住んでた所と養蜂場が見えるんだ。

真中:三つの地点が至近距離である事に引っ越しする意義はあったのだろうか。

向井:だけどセキュリティがしっかりしているんだぞ。ドアなんか大トロだぞ大トロ。

真中:多分ですけどオートロックの間違いかと。そんな脂まみれの磯臭いドアお断りですよ。

向井:まあ結婚式の後とか引っ越しでしばらくバタバタしてたんだけど、何とか落ち着いて漸く逆上がりが出来る様になって。

真中:忙しい時期に一番習得しても無意味な事を習得するんじゃないですよ。

向井:新婚だから毎日おはようのチュー、行ってきますのチュー、ただいまのチュー、近所迷惑な輩に天誅。

真中:最後だけ物凄い末恐ろしいんですけど。大トロ物件にヤバい住人が居るとか興味無いです。

向井:飯食う時もお互い食べさせ合うんだ。大きく口を開けてそこに熱々のおでんを入れる。

真中:昭和のバラエティで見た事ある光景ですね。普通に食べなさいよ。

向井:ほんで毎晩疑心暗鬼してるんだよね。

真中:ギシアンしなさいよ。お互い疑い続けるとか嫌過ぎますって。

向井:まあ今が結婚して一番楽しい時期なワケアリよ。

真中:そりゃこんな生活でワケが無い筈が無いでしょうよ。

向井:そんな事言っちゃって。お前独身だから羨ましいのか?

真中:少なくとも君の話聞いて結婚しようって気にはなれないですね。

向井:正直お前にもこの幸せを分けてやりたい所だが、一先ずこの蜂蜜をあげようじゃないか。

真中:新婚旅行のお土産じゃないですか。もう結構。

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