過去ネタセレクション011

今回のネタは自分のネタの書き方が変わったと言っても過言では無いと言える感じの漫才です。

多分見てる方は分からないと思います。自分でも何で変わったかは分かりません。でも個人的には大きなターニングポイントにはなったんじゃねえかなと。

ではご覧下さい。

一夜の幻影
漫才/激しくなびく風が僕の体殴りつけ まるで永遠に続く解けぬ答え追うようだ

向井:やっぱ久々に娑婆の空気吸うとめっちゃうめえなあ。

真中:はいどうも一夜の幻影です。宜しくお願いします。

   念の為に言いますが僕等前科は一切ございません。何故にそんな嘘を吐くかね。

向井:そんなこんなで去年の春から自動車学校に通っているんだが。

真中:脈絡が全く理解出来ないです。自動車学校二年目て。どんだけサボったんですか。

向井:は?サボってるワケねーし。去年の春から今まで週4ペースで通ってるけど何か?

真中:はぁ!?一年半もクソ真面目に週4ペースでまだ通ってるんですか!?  

   普通なら去年の今くらいに卒業して、丁度今ぐらいに若葉マークも外れる頃ですよ。どんだけ実技が下手クソなんですか。

向井:いや下手も何もあそこでハンドルを触れる様になったの今年の春からだし。

真中:ん!???ちょっと今、空白の一年が存在した気がしたんですが……。

   えっと向井君は去年自動車学校に通い出して、今年ハンドルに初めて触ったと云う事ですよね……?

向井:ああ、それがどうかしたか?

真中:どうもこうも、ハンドルに触るなんて初歩の初歩ですよ!何で丸一年もタイムラグがあるんですか!?

向井:いやお前、一年生はなハンドル触らせてくれないんだよ。

真中:はい!?何すかその超体育会系のシステム!?そんで自動車学校なのに一年生って言い方!

向井:一年生は主に自動車や校舎の清掃、先輩や教官へのお茶汲み、資料のコピーや伝票整理、電話対応だな。

真中:どれも自動車学校にあるまじき内容!バイトじゃないですよね!?

向井:ハッハッハ。バイトなわけねえだろ。本業は自動車学校の生徒だぜ。

真中:そこは是が非でも漫才師って言って欲しかった。週4ペースにはどうあがいても敵いませんが。

向井:後は先輩方に気持ち良く運転して貰う為に、自動車の修理とかメンテナンスとかもやらされるかな。

真中:工場の派遣社員じゃないですよね!?てか自分の為に通うのに誰かに尽くすとか!

向井:ハッハッハ。派遣なわけねえだろ。本業は自動車学校の二年生だぜぇ?

真中:威張ってらっしゃいますが、二年も通って自動車学校通いとかみっともないと思って下さいね。後君の本業は漫才師!ユーアーコメディアン!オーケー!?

向井:まあでもメインは先輩方のご機嫌取りだな。一年生でちゃんと尽くさないと、二年生になった時の実習でキチンと教えてくれないからな。

真中:待てい!!運転教えるの教官じゃないんですか!?

向井:何言ってるんだ。経験を積んだ三年生が教えるのはどこでも常識だろうが。

真中:体育会系の部活ならね!!世間的に言えばズブのトーシロですよ!更に言えば単なる無免野郎ですよ!!
 
   教官は一体何やってるんですか!?

向井:教官室で一年生が汲んだお茶飲んで世間話をしたり、教習中の様子見ながら和んでる。

真中:給料泥棒っ!!やる気の無い顧問ですか!良く今までこんなクソ学校に通ってるもんですね。

向井:そりゃそうだろ。二年生になれば一年生に威張れるんだぜ?この為だけに頑張って来た様なもんだからな。

真中:本来の目的を見失ってますよ!これ以上被害者が増えない様、こんな学校には入らないように後でツイッターで拡散しとこう。

向井:そりゃ去年はいろいろ辛い事があったさ。一番キツかったのは実習の時に聞く音楽が気に入られないと殴られた時だったな。

真中:その前に実習中に音楽聞くなよ!!ズブのトーシロ同士なんだから、せめて運転と教習に集中しろよ!!

向井:「俺が頼んだのはSEKAI NO OWARIのCDだぞ!お前が持ってきたの世界のナベアツのDVDじゃねえか!!」

真中:良く間違えましたね!パッケージで一目瞭然でしょうが。てか今時ナベアツて旧芸名とか。

向井:「お陰で笑い過ぎて運転に集中できなかったじゃねえか!」

真中:  今  時   、  桂  三  度  に  そ  ん  な  ヒ  キ  は  無  い  。

向井:後はメンテナンス軽くしくって、ブレーキランプからレーザービームが発射されて校舎の壁を大破した時なんか、200円のコーヒー奢らされたりしたな。

真中:色々ツッコミ所がありますが、三度より罰が甘いとか!

向井:ただな悪い事ばっかりじゃないぞ。七年の先輩方が飲み会を開いてくれたんだぞ。

真中:七年も自動車学校通ってる連中が複数居るとか!勝手に三年が最高学年かと思った僕がバカだった!まあでも良かったじゃないですか。

向井:居酒屋まではその先輩方の車で行ったぞ。

真中:それダメッ!!絶対ダメッ!!居酒屋行く以前にまだ免許取ってない人の車に乗ったらダメッ!!!!!

向井:で全員ベロンベロンで先輩方の車に乗って帰ったんだ。すっげぇ楽しかったな。

真中:ツカミの台詞に訂正があります。相方はまだ逮捕されてませんが公の場で犯罪行為をひけらかしたので前科無しは僕だけです。この場で謹んでお詫び申し上げます。

向井:まあ他にもお茶をこぼして車をスリップさせたりムカツク先輩が乗る車のエンジンに角砂糖入れたりしたり色々あったけど今じゃ思い出だな。

真中:トンデモ事象を十把一絡げにしない!!どれも三面記事間違い無しですよ!!

向井:でもやっぱり一年生だと学校じゃ車を運転出来なかったから自主練とかしたな。

真中:自主練?まあ自動車シミュレーションとか座学とかですか?

向井:いやそんなんじゃちゃんと学べないだろ。実際に親父の車を借りて街を実際に一周したな。

真中:君まで無免で運転するなっ!!何事も無くよくぞご無事で。

向井:事故は起こさなかったけど、白バイ隊員に一度だけ「無免で公道を運転するんじゃない」って口頭で軽く注意されただけだったからな。すげえだろ?

真中:どいつもこいつもキチンと職務を全うしろ!それ一発で交通刑務所行きですからね。今美味しく吸ってる娑婆の空気吸えませんからね。

向井:まあそんなこんなで今年の春、漸く俺は立派な二年生になったんだ。

真中:いい加減に目を覚まして欲しい所。でどうなったんですか。

向井:それがな悪い噂がツイッターで流れて誰も新入生が入ってこなかったんだ。だから未だに一年生の仕事をさせられてる。

真中:因果応報とはまさにこの事!僕がしようと思ってましたが誰か拡散してくれたんだ。

向井:三年生になったら後輩に教習しようと思ってたのに……!これが今現在の仕事における俺の夢だったのに……!!

真中:未来の無免のズブのトーシロが何を教えると言うんですか。いい加減に本業は漫才師だと云う自覚を持て。

向井:まあでもハンドルはようやく握れるようになったんだ。後は先輩としての主導権を握りたい……!

真中:やかましいわ!向井君には悪いけど被害者がこれ以上増えなくてホントに良かった!

向井:まあでもこれから一生懸命十年掛けて運転技術を磨いて卒業まで頑張るぞ。

真中:卒業までの道のりが半端無く長い!

   もう何なんですかこの自動車学校!?こんなんじゃ何時まで経っても免許なんか取れないですよ!ただ前科が積み重なるだけですよ!?

向井:ハッハッハ、安心しろ。運転免許なら今年の夏に学校の合宿に通ったから取れたぞ!

真中:いや卒業前に取れるんかーい!!今まで無免だと思った方々も実は持ってたんかーい!!

   ならもうとっととそんな変な学校辞めろ!!

向井:そしたら事務や掃除、メンテナンス、教習といった手に職が付くスキルが無くなっちゃうだろうが……。

真中:良い加減に目を覚ませ!!もう結構!!

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