ひとりそたぶ567 冬
567回目は「冬」です。冬優子かわいいよ。
ではご覧下さい。
嵐ヶ丘
お漫才/踏ん付けてやりますわよ
立華:お嬢様であるわたくし立華とメイドの香乃子で嵐ヶ丘と申しますの。御贔屓の程宜しくお願い致しますわ。
香乃子:街のあちこちで霜柱が立つ季節になりましたね。あっ、決していやらしい意味ではありませんよ?
立華:その位理解しておりますわ!少なくともいやらしい意味って言わなければ連想もしなかったですわ!
香乃子:そのやらしくない方の霜柱なんですが、踏むととても気持ちが良いですよね。
立華:強調しないで下さらない!?その様な寒い朝にはわたくしはお外には出ませんわ。ドアトゥードアですわ。
香乃子:そうですか。お嬢様は下々を思いっ切り踏み付ける快感をご存知ないのですね。
立華:下々って言い方が宜しくないですわ!幾ら令嬢だからと言っても無意味に庶民を踏み付ける事は無くってよ!?
香乃子:因みに今の「下々」は「霜」と掛かってるんですよ?
立華:おだまらっしゃい!!一言が多いのが香乃子の欠点ですわ!!
香乃子:念の為申し上げますが、下々って言ってもいやらしくない方の意味ですからね。
立華:畳み掛けるんじゃありませんわ!!脳裏にいやらしい方がこびり付いてしまいましたわ!良いから霜を踏み付けるお話をなさいな!
香乃子:はい。では踏み易い様にハイヒールを用意致します。無ければパンプスでも構いません。
立華:ハイヒールですの……?
香乃子:はい。霜を踏み付ける前にまず弱者を憐れむ様な顔をしつつニヤニヤします。
立華:それはいやらしくない方の話ですよね……?
香乃子:はい。で一気に踏み付けると面白くないので焦らします。
立華:それはいやらしくない方の話ですよね……?
香乃子:はい。そしてニヤニヤし終えたら一気に踏み付けます。
立華:それはいやらしくない方の話ですよね……?
香乃子:くどいです。踏む際には「この私に踏み付けられて嬉しいのかーい!?この豚野郎!!!」って叫ぶとより快感を得られます。
立華:ストップですわ!!!ハイヒールといい焦らしプレイといい言葉攻めといい完全にいやらしい方でしか想像出来ないシチュエーションですわよ!?
香乃子:いえ私は冬の朝外でこうやってストレスを発散しております。
立華:お外で霜を踏むためにその様な言葉を叫ぶのは如何な物かと思いますわ!!ストレスで言えば今わたくしのゲージが最大値(マックス)ですわよ!!
香乃子:何とっ……!そうしましたら私がいやらしくない方の霜を踏む様に、お嬢様も私を踏み付けて頂けますか?
立華:結局いやらしい方にシフトしてますわよ!?もう付き合いきれませんわ!!
以上で嵐ヶ丘のお漫才は終わりですの。またお会い出来る日まで御機嫌よう。