再放送 ひとりそたぶ54 自動販売機
一夜の幻影
漫才/闇の中 ぽつんと光る 自動販売機 100円玉で買えるぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ
向井:いやあ俺最近自動販売機に凝ってるんだよね。
真中:また随分と変わったマイブームが訪れている様で。
向井:やっぱり今流行ってる千円の自動販売機見るとね、欲しくなっちゃうのよ。
真中:あれは面白そうですよね。何が出るか分からないギャンブル性もありますし。確かにハマる人ならハマりそうですよね。
向井:だよな~。俺どうしても欲しいんだよなあの自動販売機。
真中:は!?ちょっと待って下さい!君が欲しいのって機械そのものですか!?
向井:何言ってんだ当たり前だろうが。自動販売機に凝ってるから自動販売機そのものが欲しいワケよ。
ゲームに凝ってるならゲームを買う、漫画に凝ってるなら漫画を買う、自動販売機に凝ってるなら自動販売機を買う。これが世の理ってモンよ。
真中:その理論で言えば僕を納得出来ると思ったら大間違いですよ。
普通欲しいのは中身でしょ!?幾ら何でも丸ごと欲しがるって考えには至りませんよ!
向井:でも俺は自動販売機が欲しいのよ。
中身も自分でわざわざ調達してさ、黒いカプセルに色んな品物入れて、ドキドキしながら千円を入れたいのよ。
どうだい?考えただけでも楽しいだろ?
真中:分からない!!自分で仕掛けて自分でドキドキする事に楽しみを見出せない!!
向井:でもああいう系の自動販売機を俺が置くとしたら、一体何処に置くか知りたくないかね?
真中:興味無いです。第一君の部屋はワンルームのアパートなんだからどこ置いたとしても邪魔でしょうに。
向井:正解は玄関でした!!
真中:聞かれてもいない問題に自問自答しないで下さい!自販機といい質問と言いセルフがお好きな様で!
ほんでよりによって一番邪魔になりそうな所に設置する気!?
向井:例えば石鹸とか醤油とか無くなった時、靴履いてコンビニまでそれだけをわざわざ買いに行くの面倒臭いだろ?
しかし千円の自動販売機が置いてあることによってその手間が省ける寸法よ!
真中:わざわざそんなモンを自販機の中にストックしておくなよ!!大体一回千円掛かるとかコスパが悪過ぎますって!
向井:心配ご無用だ!!財布に金が無くても俺の家のベランダには銀行のATMが設置されてるんだ!!
真中:既に何置いてるんですか!?そんでベランダて!雨に濡れたらアウトでしょうが!
そもそも口座にお金が無かったら引き出せないでしょうに!
向井:無ければ俺がこないだ買ったジュースの自動販売機に稼いでもらうに決まってるだろ。玄関外に置いてあるからいつでも誰でも買える!
真中:ジュースの自動販売機は既にあるの!?わざわざそこまで行って買いに行こうって気にはなれませんよ!
向井:だからジュースで稼いで、千円自動販売機で金を貯めたらもう一基設置しようかなって思うんだよな。
真中:取らぬ狸のナントカって感じになりそうですけど、まだ欲しいのあるんですか?
向井:ああ、今や街中で見る事の出来ない珍しい奴だ。エロ本を売ってる自動販売機なんだ。ドキドキするんだろうなあ。
真中:最終的には自分で自分の性欲を満たす気ですか!?もう結構!!