ひとりそたぶ798 金(4回目)

797回目は「金」です。4回目です。

ヘニッヒ・ブラントの話を基にしたコントです。

ではご覧下さい。

コメット×アステロイド
コント/Philosopher's Stone

(17世紀のヨーロッパ。そこには錬金術師の博士と一人の女の助手が居ました)

下条(博士):女囚よ。

エル(助手):最後伸ばさないで下さいよ。誰が塀の中の住人ですか。

下条:私は賢者の石を作るのに生涯を捧げてきた。

エル:そうですね。大方無駄に終わってますけどね。

下条:だが、研究を進めていく内に賢者の石を作る為の材料が分かったのだ!

エル:何でしょう?

下条:黄金の水だ。

エル:黄金の水……?それは具体的にはどんなモノなのでしょうか?

下条:尿だ!!

エル:……はぁ?

下条:つまりおしっこだ!!賢者の石を作る為には人間の尿が必要なのだよ!!

エル:研究のし過ぎでとうとうイカれてしまった……。

下条:さてそこで君を呼んだのは他でもない。おしっこを出して貰おう!!

エル:ゲゲーッ!!呼び出されたと思ったらただセクハラされて最悪だわ!!

下条:さあ早速脱ぐんだ!!

エル:イヤーッ!!せめて摂るなら隠れてさせろよ!!

下条:科学の発展の為だ!!頼む!!決して嫌らしい意味では無いんだ!!

エル:女の子おしっこを必要とする地点で嫌らしさしか無いわ!!

下条:大体鍋60個分のおしっこが必要なのだ!!

エル:どんだけ出させるつもりなの!?体中の水分が無くなってしまうわ!!

下条:どうした!?賢者の石が欲しくないのか!?

エル:こんな恥ずかしい思いする位ならどうでも良いわい!!てか自分のを使いなさいよ!!

下条:……!!!

エル:何で「その手があったか!!」って顔してるのよ!?こんな馬鹿野郎に賢者の石が出来るとは思えないわ!!

  

(後に集めた大量の尿を煮詰めた物が自然に発火し、「白リン」という成分が見つかった。

 そして博士の体内に「賢者の石」ならぬ「尿路結石」も発見されたがこれはまた別のお話である)

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