ひとりそたぶ683 誕生日(3回目)

683回目は「誕生日」です。3回目です。

本当は昨日書きたかった。その上百合にするつもりだった。

ではご覧下さい。

嵐ヶ丘
お漫才/忘れていた訳では無くってよ!あくまでお漫才におけるわたくしなりのユーモアですわ!

香乃子:こちらが立華お嬢様、私がメイドの香乃子。二人合わせて嵐ヶ丘と申します。何卒御贔屓の程宜しくお願い申し上げます。

 立華:香乃子の17歳のお誕生日をサプライズでしようと思うのですが一体どうしたら良いのかしら?

香乃子:本人を目の前にしてサプライズバースデーの計画を漏らさないで下さいよお嬢様。

 立華:お誕生日当日までシーッですわよ!?

香乃子:予めドッキリを予告されてるタレントさんってこんな気持ちなんですね。

 立華:その日はちゃんとお休みを入れておくのですよ!

香乃子:確かに当日休みじゃ無かったから空振りしますけど。主役不在で重たい空気が漂うと思いますが。

 立華:一応計画してるのはまず屈強なSP五人がかりで香乃子を攫いますわ。

香乃子:怖いです。流石の私も不意打ちで来られたら適いません。

 立華:勿論ボールギャグに手錠、目隠しにヘッドフォンの手配は済んでおりますわ。

香乃子:完全にこちらの動きを封じる気満々じゃないですか。五感奪われてますよ。

 立華:動けなくなった香乃子を白いハイエースに乗せて会場まで運んで貰いますわ。

香乃子:一連の流れで法に触れてない部分が無いですね。

 立華:程なくして埠頭の倉庫に着きますの。

香乃子:一応お伺いしますが会場の話をしてらっしゃるんですよね?

 立華:中には飾り付けがされていて、香乃子をお祝いする為にクラスメート達が居ますの。

香乃子:目隠しで見えません。

 立華:そうしたらその状態のまま一斉にクラッカーが鳴らしますわ。

香乃子:ヘッドフォンで遮られて聞こえません。てか目隠しされたまま訳の分からない状態だからひたすら恐怖です。

 立華:そしてロウソクが立てられたバースデーケーキが運ばれますからフーッと吹きかけて下さいまし!

香乃子:ギャグボールで塞がれて吹きかけられません。

 立華:最後にわたくしからプレゼントがあるので受け取って欲しいですわ!!

香乃子:手錠で受け取れません。

    一連の流れを今聞けて良かったです。予め聞いておけばトラウマを植え付けられずに済みましたから。

    あれ、そもそも私の誕生日って昨日(5月10日。因みにメイドの日でもある)なんですけど。

    昨日プレゼントは勿論ですが、「おめでとうございます」の言葉すら無かったんですけど……。

 立華:…………

    

    

    イッツサプライズですわ!!驚きましたか!?

香乃子:ある種色々な意味で驚かせて頂きました。

    これにて嵐ヶ丘のお漫才、お別れのお時間と相成りました。またお会い出来る日まで御機嫌よう。

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