ひとりそたぶ４８２　屋上（２回目）

４８２回目は「屋上」です。２回目です。

屋上と最上を見間違えそうになりました。

ではご覧下さい。

オーバーキャストポラリス
コント/硝煙終焉

最上：俺は腕利きのスナイパー最上。

　　　今日は組織に命令されてとある大企業の社長を、このビルの屋上からライフルで撃ち抜くのだ。

北尾：おい、そこのアンタ。こんな所で何やってんだ。

最上：うるさい！今仕事中だ！話し掛けるな！

北尾：話し掛けるなじゃないんだよ。勝手に屋上に入るなよ。

最上：そんな事はどうだって良いだろう！あっち行け！

北尾：そうはいくか。ここ学校の屋上なんだぞ。完全にお前不審者じゃねえか。

最上：不審者とは失礼な！！俺は腕利きのスナイパーだぞ！！

北尾：犯罪者のレベルが上がれば良いってモンじゃねえんだぞ。

　　　うっわ……！！今気付いたけどこいつライフル持ってる……！！

最上：この仕事済んだら立ち去ってやるからそれまで邪魔をしないでくれ！

北尾：完全にターゲット射殺する気満々じゃねえかよ。止めてくれよせめて俺の前で殺すのは。

最上：とりあえずターゲットが帰宅する前にスコープの調整でもするか。

北尾：まだ準備の段階だったのかよ。こんな住宅街の真ん中にあるをチョイスするなよ。

最上：奴の会社付近のビルの屋上は何処もセキュリティが厳しくてな……。

北尾：だからってよりによってウチの学校を選ばないでくれよ。他に殺す方法とかねえのかよ。

最上：俺は凄腕スナイパーだ！！このライフル以外で人を殺めるのは流儀に反する！！

北尾：知るかよそんなモン。つーか学校で銃声が轟いたら生徒や近隣住民がビックリするだろ。

最上：銃声が響いたら体育の授業で５０メートル走のスタートだって思うだろ？

北尾：思わねえよ。音が段違いだろうが。

最上：それより何故俺が此処に居る事に気付いたんだ？ツイッターか？

北尾：ツイッターで拡散されたらお前の仕事が成り立たなくなるだろうが。

　　　じゃなくて、授業サボって屋上に居た生徒が怪しい奴が居るって俺に報告したから見に来たんだよ。

最上：授業サボるとか完全に不良じゃねえか！！ロクな大人にならねえぞ！！

北尾：お前が言うと説得力ゼロだな。兎に角出てってくれ。

最上：さっきからうるさいぞ貴様！！顔を見られちゃ仕方ないまずはお前からこのライフルの餌食になるが良い！！

　　　ってアレ……？（倒れる）

北尾：（発砲）

　　　お喋りが過ぎたようだな最上。

　　　ここの生徒にお前の姿を見られたって報告が来て、組織の命令でお前を射殺する様に言われたんだ。悪く思うなよ。

　　　とりあえず銃声は５０メートル走で誤魔化せるし、もう一発ターゲットに撃っても分からねえだろうな……。

　　
　　

サボっていて一部始終死角から見ていた生徒：北尾先生が不審者撃ち殺してるじゃん……！！！