ひとりそたぶ８５４　本（３回目）

８５４回目は「本」です。３回目です。

ではご覧下さい。

オーバーキャストポラリス
コント/コミカライズ

最上：北尾先生の著書「残夏」がコミカライズされる事になりました。

北尾：マジか。これで俺の作品の読者層が広がって良いな。

最上：で、作画を担当される漫画家先生なんですけれども。

北尾：なるべく有名な漫画家の先生だと読者もとっつきやすくて良いよな。

最上：やくみつる先生ですね。

北尾：却下。

最上：な、何故ですか！？先生のご希望通り有名な先生をチョイスしましたよ！？

北尾：確かに有名だけど、アイツ絵めっちゃ下手だろ。ストーリー漫画も書けなさそうだし。

最上：じゃあやくみつる先生には断り入れて来ますね。あー憂鬱。

北尾：見切り発車で依頼するなよ。詳しくは知らんけど面倒臭そうだしあの親父。

　　　もっと別の人にしろよ。

最上：ちょぼらうにょぽみ先生ですね。

北尾：却下。

最上：どうしてですか！？やくみつる先生より絵は上手だしストーリーも上手いですよ！

北尾：そこ止まりじゃねえか。一般の上手いラインを超えてないんだよ。

ほんで今やってるきららの連載も放り出して、スプラトゥーンにうつつ抜かしてやがるだろアイツ。

最上：駄目ですか。はぁ、断りに行くのだるっ！！

北尾：お前の所為だろ。ほんで二人に依頼入れてるってダブルブッキングじゃねえか。

　　　つーか俺の書いた作品ってめっちゃ切ないラブストーリーなのよ？何でギャグマンガ家に依頼するんだよ。

最上：先生方の新たな境地を開拓しようと思いまして。

北尾：だからって俺の作品でその実験台に利用するな。そういうのはまだ新人の漫画家にやらせろよ。

最上：そうなると北尾先生の作品のコミカライズも新人の先生に依頼しますよ。

北尾：頼むからそうしてくれ。お前のチョイスより遥かにマシだ。

最上：次に掲載誌の話なんですけど。

北尾：あー、なるべく大手の雑誌が良いな。ヤンジャンとかスピリッツとか。

最上：小学一年生ですね。

北尾：有名なら何でも良いと思うなよ。もう一旦白紙にしろ。