ひとりそたぶ302 番長

302回目は「番長」です。皿屋敷ではありません。

今日から俺はにはドハマりしてましたね(漫画のみ)。でもあんな不良ばっかりで一般人が危険に晒されるデンジャラスな世界は嫌ですね。

ではご覧下さい。

一夜の幻影
漫才/誰かの喧嘩の話にみんな熱くなり 自分がどれだけ強いか知りたかった 力だけが必要だと頑なに信じて 従うとは負けることと言いきかした

向井:近頃の番長の果し合いって変わって来てるらしいな。

真中:そうなんですか。番長の存在自体、絶滅危惧種だと思ったんですけどまだ居るんですね。

向井:まず相手の番長が居る学校に行って、校門に居る手近な学生に声を掛けて呼び出すんだ。

真中:ここは普通ですね。

向井:「あの、君達の通ってる幻影高校に南沢君って番長が居ると思うんですけど、呼び出して貰えますか?」

真中:思ってたのと違う!随分と腰が低い番長ですね!

向井:「あ、すいません。ちゃんと僕の名前も名乗りますね。一夜高校の番長を務めてる外平って言います。」

真中:ちょっと一般生徒にビビってませんかね!?とても番長の名乗りとは思えないんですけど!

向井:「あ、分かりました。外部からの呼び出しは事務室に行けば良いんですね?ありがとうございます」

真中:キチンとした手順!絶対に勝てなさそうな気がするんですけど。

向井:言われた通り事務室に行く番長。

   「あの一夜高校の外平なんですけど、3年の南沢君呼び出して頂いても宜しいでしょうか?」

真中:さっきのやり取りから学んで名乗ってから目的言ってますね!ますます番長っぽくない!

向井:「あ、果し合いなんですけど。すぐそこの河原で。今日の5時から6時位まで。はい僕と南沢君のタイマンで。」

真中:事務室も素直に対応するな!公民館の予約じゃあるまいし!

向井:「あ、身分を証明出来る物ですか?今そういうの厳しいですからね。生徒手帳でも大丈夫ですか?」

真中:果し合いの呼び出しに身分証明を求めるなよ!生徒手帳持ち歩く番長も何か嫌ですね!

向井:客室に通されお茶と羊羹を出され、相手の番長を待つ。

真中:とても果し合いの待ち合わせとは思えない光景!てか河原でやるなら校内で待たなくても良いのでは……?

向井:放送で呼び出されて先生に連れられる相手の番長。

   「あっ、一夜高校の外平君ですか。この学校の番長を務めてる南沢と申します」

   「あっ、南沢君ですね。一夜高校の番長の外平です。今日はどうぞ一つ宜しくお願いします。」

真中:営業先での初対面のやり取り!!とてもこれから果し合いするとは思えない位和やかなんですけど!

向井:ここで細やかにルールの打ち合わせをする二人。

   「武器は無しでお互いの拳と拳だけで戦いましょう」

   「そうですね。どちらかが先に倒れて10秒経過したらそこまでという事で……」

真中:いいからさっさと河原行って殴り合えよ!!七面倒臭い!!

向井:そして果し合いのルールを決め、殴り合った後に一緒に食べるラーメン屋の予約をする。

   な、最近の番長の果し合いは変わってるだろ?

真中:変わり過ぎて最初から最後まで果し合いのやり取りとは思えないよ!!もう結構!!

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